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#1332 社会科授業スタンダード【社会科】

社会科は難しい。

どのように展開したらよいか定まっていない。

問題解決学習の原点であり、それを実現するのが困難である。

今回は、そんな社会科の授業をどのように進めていけばよいかをまとめていく。

1 子どもたちの関心を高める資料提示

はじめは、単元の導入として、子どもたちが食いつくようなインパクトのある資料を提示する。

ここから、「今回の学習は〇〇についてだな」と見通しがつくのだ。

2 ズレから意識を方向づける資料提示

次に、子どもたちに「ズレ」が生まれるような資料を提示する。

これにより、子どもたちの学習に対する意識が拡散されることなく、方向づいていくのである。

3 主語を大切にした学習問題

ズレが生まれ、意識が方向づいたら、「単元を貫く問い」つまり学習問題を設定する。

その際は、「主語」を大切にするとよい。

学習問題の主語を意識させることで、学習問題の範囲が拡散せずに、限定的になるのである。

4 学習問題に対する予想→分類→仮説→小さな問い→学習計画

次に、3で設定した単元を貫く学習問題に対する「予想としての答え」を出させる。

それをKJ法で分類する。

そうすると、学習問題に対する答えの「仮説」が出来上がる。

しかし、それは「答え」ではなく、あくまで「仮説」である。

なので、その仮説を「小さな問い」という形にする。

そして、複数の小さな問いを配列する。

これにより、複数の小さな問いを解決していくという学習計画を立てることができる。

5 個別と協働を往還する追究活動

あとは、学習計画に沿って、小さな問いについて追究していく。

その際、教科書の配列を絶対視する必要はない。

教科書はあくまでツールにすぎない。

教科書の流れをそのまま追う必要はないのである。

なので、個に応じた追究活動を保証するようにする。

そして、途中で中間報告・交流会のような時間を設け、協働する時間も忘れないようにする。

これにより、個別と協働を往還する追究活動を実現していく。

6 単元の学びのまとめ

これまでの流れにより、「単元を貫く学習問題」「複数の小さな問い」への答えを持ち合わせることができた。

あとは、それらに対する答えをまとめていくのである。

レポートや新聞にまとめるときは、「単元を貫く学習問題」が大見出し、「複数の小さな問い」が小見出しになるはずである。

このような流れで、単元の学びのまとめをするのである。


以上が、私の考える「社会科授業スタンダード」である。

社会科の授業は難しいので、ひとまずこのスタンダードで進めていけるようにしたい。

そして、慣れてくれば、さらに型を破っていくようにしたい。

では。

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