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#543 学級経営のできる子どもを育てる

教師に学級経営のスキルは必要である。

しかし、いつまでたっても「教師が中心の学級経営」をしていたら、子どもたちは育っていかない。

それは、「教師がいるから」成り立っているだけであって、教師がいなくなったときに機能不全に陥る。

そんなふうに、子どもたちを育てたくはない。

やはり最終的には、子どもたち自身が、自分たちの「学級経営」「学級運営」をできるようにしていきたい。

そのためには、子どもに「観」を語る必要がある。

「学級とは何のためにあるのか」→「学習集団を形成するためである」

「学級経営とは何のためにあるのか」→「協働的問題解決能力を身につけ、最終的には一人ひとりの学力を高めるためである」

「学級経営の主役はだれなのか」→「学級の子どもたち全員である」

「授業はどう進めるべきなのか」→「子どもたちが学び合いながら、進めるのである」

このような「観」を教師が語り、子どもに納得してもらうことが重要だ。

そして実際に、教師が見守り、子どもに学級経営・学級運営をしてもらう。

学級経営・学級運営がうまくいかないと、最終的には、自分たち(子どもたち)が損をすることを知ってもらう。

子どもたちは損をしたくない。

自分事になる。

だから、子どもたちが中心となって、真剣に学級経営・学級運営に取り組むようになる。

教師は支えたり、見守ったりするだけである。

最終的には、教師の姿はなくてよいのである。

存在感を消すのである。

それが理想だ。

教師がスターのような学級経営はいらない。

「~法」「~メソッド」などどいうものは、教師が選んで、教師が中心となって、学級をつくるための方法である。

そんなものはいらない。

教師が選んだり、考えたりするのではない。

子どもたちが試行錯誤することが大切なのである。

そのように、「学級経営のできる子ども」を育てるのである。

理想論ではあるが、目指す価値はあるし、そんな教育を私はしていきたい。

では。

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