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#594 マーケット感覚

世の中で生きていくためには、お金が必要である。

食いつないでいくためには、お金がどうしても必要である。

これは日本が「資本主義国家」である以上、仕方のない現実である。

それならば、私たちは「マーケット感覚」をもつことが重要となる。

これは「顧客が市場で価値を取引する場面を直観的に思い浮かべられる能力」と言えよう。

このような能力をもつことができれば、資本主義国家で生きていくことができる。

市場(マーケット)には、次の要素が存在する。

①取引される価値
②買い手(需要者)
③売り手(供給者)
④取引条件
⑤買い手と売り手が取引する動機 ※インセンティブ
⑥それぞれの要素に起こりうる今後の変化
⑦市場の中で選ばれるための方法

このような要素を理解し、自分なりの価値を見出し、それを提供できるようになっていくことが求められる。

この能力を涵養できる場こそが、「係活動」である。

「係活動」では、売り手となる「〇〇係のメンバー」が自分たちの提供したい価値を考え、それを買い手となる「クラスの友達」に提供する。

もちろん、学級で「通貨」を作成するにはハードルが高いので、「イベントへの参加率」や「感想を渡す」などの取引条件が考えられる。

参加率や感想の数が増加すれば、活動をさらに盛り上げたり、持続したりすることになる。

参加率や感想の数が減少すれば、試行錯誤したり、改善を繰り返したりすることになる。

このように、「イベントへの参加率」や「もらえる感想の数」が、そのままその係へのフィードバックとなるのだ。

これを繰り返すことで、「どうすればより多くの価値を提供でき、利益を生むことができるのか」を学ぶことができる。

まさに「マーケット感覚」を鍛えることができるのだ。

これからの時代を生きていくためには、最低限の学力も必要だが、この「マーケット感覚」も必要になってくる。

それを、学校教育でも涵養できるようにしていきたい。

では。

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