#57 深い学び
今回もアクティブラーニングについて。
アクティブラーニングの一要素の「深い学び」とはどんな学びだろうか?
答えを考える前に逆の概念である「浅い学び」について考えたい。
「浅い学び」とは、知識を記憶する、名前を挙げる、文章を理解する、聞いて理解する、記述するなどの学習を言う。
頭の中にある知識をそのまま保持したり、知識を思い出してそのまま取り出したりすることを指す。
つまりこれは「一人」でもできることである。
「深い学び」はこのような学習を含め、さらに知識を活用したり、他に適用したり、他の知識や原理と結び付けたり、振り返ったり、論理的に説明したりする学習を指す。
ここには別の対象が存在したり、相手が存在したりする。
つまり「関連づけ」「構造化」が学習の中になければならない。
この過程を意識した授業を展開することで、「深い学び」を実現することができる。
しかし「深い学び」は目に見えにくい。
それは学習者の頭の中で起こっているからだ。
なので「深いか浅いか」は、学習者に「外化」させることで確かめることができる。
そのときに役に立つのが「コンセプトマップ」である。
あるテーマについて、自分が知っていることをできるだけ多く記述させ、関連づけたり、項目立てしたりしながら、構造化する思考ツールである。
これを見て、知識が構造化されていれば「深い学び」ができていることが分かる。
小学校ではなかなか難しいかもしれないが、単元の終末ではぜひ使っていきたいと思う。では。