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#615 内容の個別最適化

「個別最適な学び」が提唱され、学校現場でその具現化が進んでいる。

よく実践されるのは、「方法の個別最適化」である。

「一人で学んでもいい」「友達と学んでもいい」「グループで学んでもいい」「タブレットを使ってもいい」「教科書を見てもいい」「図書室に行ってもいい」などなど。

どうやって学習するかを、子ども一人ひとりが決める。

これが「方法の個別最適化」である。

しかし、「個別最適化な学び」はもう1つある。

それは、「内容の個別最適化」である。

学習する内容までも、子ども一人ひとりが決めるのである。

もちろん、学習内容には「学習指導要領」という縛りがある。

それを逸脱することはできない。

しかし、学習指導要領には自由度・裁量度がある。

そこまで厳密ではない。

だとしたら、大枠となる「学ぶ範囲」だけ設定して、その中身つまり学習内容を個別最適化すればいいのである。

子ども一人ひとりが「学ぶ範囲」の中で、それぞれの実態に合った課題を決める。

課題の内容はもちろん、難易度や必要な時間も異なる。

そのような中で、子どもたちが互いに学び合いながら、学習を進める。

これが「内容の個別最適化」である。

もちろんその際に、学習方法を決めさせてもよい。

これにより、「内容と方法の個別最適化」が実現する。

これを実現するためには、教師の授業設計の腕が試される。

学級経営も充実させ、有機的な学習集団にしなければならない。

しかし実現できれば、子どもたちを大いに成長させることができるだろう。

諦めず、一歩一歩進んでいきたい。

では。

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