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#1613 学級の問題は集団が解決する

学級には様々な問題がある。

不適切行動を起こす子どもの存在。

ルールの逸脱行為。

喧嘩やトラブル。

いじめや孤立する子どもの発生。

これらの問題を、担任である教師は発見してしまう。

そして、教師だけが奮闘し、自力で解決しようとしてしまう。

しかしそれでは、教師依存の学級集団をつくることになる。

確かに担任教師は、1年間そのクラスの経営を任される立場であり、管理・指導する責任がある。

けれでも、だからといって、責任を全て背負い、全ての問題を自分だけで解決する必要はないのである。

そんなことをしては、教師依存の集団をつくることになり、教師がいないと成立しない集団になってしまう。

そんな未来を望んではいないはずである。

では、どうするか?

教師は学級の問題を、あえて「見ない」ようにするのである。

問題が見えてしまうと、教師の心が乱れてしまう。

問題が見えてしまうと、指導にブレが生じてしまう。

なので、あえて「見ない」ようにするのだ。

そして、学級に問題があるならば、学級集団の「上位2割層」の子どもたちは気づくはずである。

よって、問題解決は学級集団に任せることが必要なのである。

教師が問題を解決しようとしない。

教師が問題を見つけようとしない。

問題があるのであれば、その解決を学級集団に委ねる。

そうやって、学級集団が自分たちの問題を自分たちの力で解決していく。

これにより、教師依存から脱却し、教師がいなくてもいい集団に成長していくのである。

教師が、学級の問題から目を背けるのは勇気がいる。

「責任の放棄」から背徳感を抱くかもしれない。

しかし、命や人権に関わる問題以外、子どもたちにだって解決する力はある。

それを信じ、集団に問題解決を任せるのである。

それができてこそ、真のリーダーなのである。

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