#541 現状の外側にゴールを設定する
ゴールつまり「目指すべき目標」を設定するときは、現状の外側にすることが重要である。
現状の内側にゴールを設定してしまうと、いつまでも自分を変えることはできない。
人間には、コンフォートゾーンという心理が存在する。
文字通り、居心地の良い空間のことである。
コンフォートゾーンの中にいるときは、リラックス状態なので、高いパフォーマンスを発揮することができる。
しかし、コンフォートゾーンに長い時間いると、変化が起こらず、刺激がないので、自分をアップデートすることができなくなる。
そして、それ以上成長しようとしなくなる。
まさに「ぬるま湯のコンフォートゾーン」である。
これでは堕落していくだけだ。
それを打破するには、コンフォートゾーンを突破し、その外側にゴールを設定する必要がある。
現状の外側を、本人が明確に見ることはできない。
それが理想のゴールである。
はっきりと明確にゴールが見えてしまっては、現状の内側なので、ダメである。
ぼんやりとしか見えないくらいの理想のゴールを設定する。
ゴール設定の際の条件は、「社会貢献」である。
そのゴールを達成することが、社会貢献につながることが大切だ。
利己的なゴールは、目指すべきゴールではない。
それは現状の延長線でしかない。
利他的で社会的なゴールは、現状の外側なので、目指すべきゴールとなりえる。
現状の外側にゴールを設定したら、後はそのゴールに向けた新しいコンフォートゾーンをつくる。
「理想の自分に合う」「理想の自分がするであろう」行動や言葉を意識する。
それが新しいコンフォートゾーンになっていく。
そして、昔の「ぬるま湯のコンフォートゾーン」に対して、違和感をもつようになる。
恒常性維持機能が発動し、新しいコンフォートゾーンが自分の常識となり、それに合う言動をするようになる。
それを繰り返していけば、理想のゴールに近づいていくのである。
これは「自分を変えたい」という信念のある人にしか、意味をなさない話である。
そもそも「変わりたくない」「今のままでいい」という人は、コンフォートゾーンにどっぷりと浸かっている人である。
そういう人は変化を求めていないので、現状のままでいいのである。
「自分を変えたい」「今のコンフォートゾーンが飽きた」「変化・刺激を求めたい」「新しい自分になりたい」という人は、今回の話を生かし、現状の外側を目指すことが重要である。
そして、そういう人のお手伝いをするのがコーチであり、その技能がコーチングである。
ぜひ、自分や他者を変えていきたい。
では。
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