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#1759 できなくて当たり前

よく「子どもは有能である」「子どもの力を信じるべきだ」と言われる。

これは「ごもっとも」である。

しかし、小学生という子どもは、生まれてからたかだか「7年~12年」ほどしか経っていない。

大人に比べれば「未熟な存在」なのである。

なので、「できなくて当たり前」「失敗して当然」なのである。

ましてや、低学年の子どもにとって、「できない」「失敗」は日常茶飯事である。

そこを勘違いし、「有能だからできて当たり前」「有能だから失敗しない」と高を括ってはいけないのだ。

高を括ってしまうと、ついつい子どもを叱りつけてしまうことになる。

高い理想を掲げてしまうと、子どもの失敗を大目に見ることができず、激怒してしまう。

それでは、子どもたちとの良好な人間関係はできないし、望ましい学級経営につながっていかない。

また、「目の前の子どもたち」を「他の子どもたち」と比べてもいけない。

「隣のクラスの子どもたちと比べる」
「下学年の子どもたちと比べる」
「過去の教え子の子どもたちと比べる」

こうなってしまうと、どうしても目の前の子どもたちが未熟に見えてしまい、また叱りつけることになる。

なので、「他の子どもたち」と比べるのではなく、「できなくて当然」という心もちで子どもに接することが重要なのである。

そのようにして、ハードルを下げておけば、「できたとき」「成功したとき」に大いにほめることができる。

成功や成長を共に喜ぶことができる。

こうやって、子どもたちとの良好な人間関係を築き、学級経営を進めていくのである。

「できなくて当たり前」「失敗して当然」という心もちを大切にしていきたい。

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