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#1763 教育学ではなく学習学を

今回は、本間正人氏の著書『100年学習時代』からの学びを整理していく。

・「最終学歴」ではなく「最新学習歴」を更新する。

・人間は「ホモ・ディスケンス(学習する存在)」である。

・教育:個人の外側から内側への働きかけ
 学習:個人の内側から外側への働きかけ

・学習学:「広い意味での学習」について、学習者の立場に立って、体系的に研究する科学

・「教育改革」よりも、「学びに対する認識の改革」をする必要がある。

・「エデュケーション」の語源は「引き出す」である。
 →「内から外へ」のベクトルを側面的にサポートするのが教育の役割。

・人類が生物界最強になれたのは「学習力」と「コミュニケーション力」があったから。

・「学習」は「進化」の一部である。

・学習の2つの側面
➀適応 ②開発

・学習の4段階
➀できないことを意識していない状態
②できないことを意識している状態
③意識しないとできない、意識すればできる状態
④意識せずにできる状態
 ※①から②へのつながりを「自覚」させる。
 ※②から③になるために「指導」「教育」をする。
 ※③から④になるために、繰り返し「練習」「身体化」させる。

・「意識しないとできない状態」から「意識せずにできる状態」になるには、試行錯誤が必要である。
➀アウトプットを繰り返す
②「失敗=未成功」を繰り返す
 ※一度の失敗で退散しない、同じ失敗を繰り返さない。

・学習の在り方
➀ライフロング:学習は一生涯続く
②ライフワイド:学習はあらゆる場所(随所)で行う
③ライフディープ:少しの学びが人生に影響し、一つの言動に全人生が映る

・学習学的な生き方:違う世代、違う環境、違う価値観の人々と積極的にコミュニケーションをとる

・学習:よりよい人生のために「活用できること」を学ぶ営み

・学習の7原則
➀平等の原則 ②協力の原則 ③多様の原則 ④総合の原則
⑤更新の原則 ⑥意味の原則 ⑦習慣の原則

・学校教育の呪縛
①教育とは「学校の先生から教わること」である
②「学校に通うこと」が学ぶことである
③見えない「義務」を守り続けなければならない
④「遊ぶこと」は悪いことである
⑤正解がある
⑥学校の成績が全てである
⑦「教わっていないこと」を使ってはいけない
⑧教科が全てである
⑨教科書という「過去のこと・もの」を大事にする
⑩得意科目の延長線上で進路を選択する
⑪階級社会で濫用される「評価」を大事にする
⑫全国一律同じメニューである
⑬休んではいけない
⑭問題は一人で解決することが正しい
⑮先生が同じ授業を何回もする
⑯知識の保有が幅を利かせる(道具を使ってはいけない)
⑰「学び直し」も学校教育流である
⑱「学歴」が呪縛となる

・得意分野を見つける
➀知 ②徳 ③体 ④感

・他者と「対話」をする。違いを楽しむ。他者とつながる。

・「ノート」をつくる
➀何度も見直せる
②複数の感覚器官を働かせられる
③情報の再構成ができる

・学びを身に付けるステップ
➀自分の目標を立てる
②自分のスタイルを知る
③自分のリソースを把握する(人、モノ、金、時間、情報)
④オプション(学び方)をリストアップする
⑤④のメリット・デメリットを勘案する
⑥作戦を決めて、スケジュールを立てる
⑦スケジュールに沿って、計画を実施する
⑧目標に照らして評価・改善する

・自己変容の鍵は「リフレクション」である
➀どこがよかったか
②どうすればさらによくなるか


以上が、書籍からの学びである。

これからは、「教育」を考える時代から、「学習」を考える時代に移行していく。

今回学んだ「学習学」の知見を、おおいに生かしていきたい。

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