メキシコのプラヤデルカルメンで現実逃避する
メキシコが好きです。
世界一周したあとに、一番よく聞かれる質問にはいつも「メキシコ」と答えています。
メキシコの特にどの場所がいいかと聞かれたらいつも「プラヤデルカルメン」と答えます。
ここは天国のような場所でした。
宿の共有スペースにはハンモックがあって、予定のない時間はだいたいそのハンモックの上でゆらゆらしていました。
ビーチは1つ。
プラヤの街はこじんまりとしているので、どこからでも徒歩でふらふらとビーチにアクセスできます。
とにかくカリビアンブルーが綺麗。ラムネ瓶みたいとはこのことをいうのかと、比喩の意味をちゃんとしれた気がします。
このビーチで特に何をするわけでもなく過ごすのが幸せ。
ふらふらとビーチに行き、波遊びして、砂浜でボーッと過ごす。これが至福です。
次はこのビーチでSUPがしてみたい。
朝焼けを見に、ビーチに行ったら誰かが朝焼けの中SUPをしていて、その光景がとても印象的でした。
街は、程よく都会で、程よく田舎です。
ビーチ横の通りにはスタバやクラブ、お土産やさんや飲食店など、いろんなお店が並んでいて、好きなものがある程度揃うし、楽しいナイトライフも過ごせそう。
でも、そこから少し離れるとローカルのチキン屋があって、ローカルのタコス屋があります。
あ、メキシコを何よりおすすめする理由は、料理が美味しいからです。本場のタコス、ぜひ一度食べて欲しい。「食ってみな、飛ぶぞ。」の世界ですよ。マジで。
ちなみに、先ほどのビーチはコスメル島への玄関口にもなっていて、ここからフェリーでコスメル島にアクセスできます。
コスメル島は、透明度が高すぎる海があるのでぜひシュノーケリングしに行ってみてください。
プラヤデルカルメンは、いろんな場所へのアクセスが便利です。コスメル島はもちろんのことですが、カンクンまで車で約50分。
そこからイスラムへーレスという島に行けたり、ビーチの横に遺跡があるトゥルムに行けたり、神秘的なセノーテという水たまりに行けたりします。
「じゃあカンクンに泊まれよ」という声が聞こえてきそうなんですが、なんだかプラヤデルカルメンの方がこじんまりとしていて過ごしやすいんですよね。
そして、宿に帰ります。この宿がとってもいいところで、スタッフの皆さんが適度にフレンドリー。
帰ってきたら、笑顔で「おかえり」と言ってくれる。でも、それ以上何も聞かない。今日何をしていたかまでは。
宿泊者も個性豊かで、朝からハンモックのある庭でボクシングの練習を始める2人の兄弟がいて、彼らは必ず誰かを練習に誘うのです。
僕は一度誘われたけど、断りました。断っても嫌な顔されません。またやろうねって言われます。素敵。
一人で泊まりに来ていた欧米人のおじいちゃんが、誘いにのって、楽しそうにミット打ちをしていたりします。こんなに平和なボクシングってあったんですね。素敵。
その他にも片腕が不自由なブルースウイルス似のアメリカ人がいて、彼はコカコーラより、ペプシコーラが好きで、僕がペプシコーラを飲んでいると褒めてくれます。
そして、ブルースウイルスは、同じく一人でプラヤに遊びにきている女性と恋に落ちたようでした。
毎日夕方になると、2階にあるベンチで2人で楽しそうに談笑していました。本当は単に仲良くなって、共通の趣味の話でもしてたのかもしれませんが、恋に落ちていたんだろうということにしておきます。
ここまで書いて、行った国の良いところ紹介するというより、プラヤで起きた素敵なことを紹介している割合の方が多いんじゃないかと気づき始めました。
でも、旅の本質って実はそんなものですよね。
景色や場所に感動させられることも、もちろんあるけれど、一番印象に残っているのって、誰かと交わした挨拶だったり、困っている時に助けてくれた現地の人の顔だったりしませんか?
だから、みんなインドが嫌いとか言いながら、好きなのか!!
というわけで、僕にとってはメキシコですが。きっと行ってみたいと思った国に行けば、そこでたくさんの思い出ができて、それが人生を豊かにしてくれることがあるはずです。
僕は結構、何か嫌なことがあった時に、このプラヤデルカルメンで過ごした日々を思い出して現実逃避しています。
それに、何か日本で問題を起こして日本にいられなくなるようなことがあれば、プラヤデルカルメンに逃げてやろうって、結構リアルに思っていたりします。
そう思えると、少しだけ救われるというか、癒されるというか。精神衛生上良いんです。
行ってみたい国はまだまだあるし、行って良かった国もたくさんあるけど、もう一度、行きたい国は?と聞かれたらやっぱりメキシコで、プラヤデルカルメン。
SUPも買ったし、準備万端。
あとは、何か日本に居られないことをしでかすか、お金を貯めてまた旅に出るかです。
待ってろよ、プラヤデルカルメン。待ってろよ、ぶっ飛びタコス。
サポートしていただいたお金は、旅の資金に回し、世界のどこかであなたのことを勝手に想像してニヤニヤしたりなどします。嫌なときは言ってください。