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たまには悪魔のいいなりになっても

毎日のように、頭の中に天使と悪魔がやってきます。


今日もジムに行こうか迷っていたら、天使と悪魔が舞いおりました。

「頑張ってジムに行こうよ」と僕に語りかける天使。

「今日くらいサボってもええやないか」と僕に語りかける悪魔。

なぜでしょう、悪魔はいつも関西弁で、天使はいつだって標準語です。


僕は関西人なので、関西弁の方が親近感が湧いてしまうんです。悪魔はそうやって、人の心の隙間にそっと入ってくる術を身につけているんです。


「そのケーキ、食べてまえ。今日くらい食べても明日ちょっと節制したらええやないか」
「今日はケーキを我慢して!その一つで明日後悔することになるよ」

もう、どちらが悪魔でどちらが天使かお分かりですよね。


結果、なんとか天使が勝利をおさめることが多いのですが、ときどき悪魔にこてんぱんにやられることもあります。

天使と悪魔というこの例えを考えた人は本当に天才だと思います。的をえすぎです。

かつて、有吉さんが品川さんに「おしゃべりくそ野郎」とあだ名をつけた時くらい、的を得すぎです。

的を得すぎているので、これはもしかしたら悪魔が作りだした例えなのかも。だめだ、それではこの例えを思いついた人に失礼すぎる。
おしゃべりくそ野郎くらい失礼すぎる。



ただ、大切なのはここからです。

たまに、どちらが天使でどちらが悪魔なのかわからなくなる時がたまにあるんです。

疲れている時に、頭の中で聞こえてくる声


「だいぶ疲れてるようだね。今日は少し休んだら?」

あなたは天使なんですか?それとも悪魔のささやきですか?

天使が疲れている自分を気遣ってくれている気もするし、悪魔がいつも通りささやいているような気もしてしまうのです。

関西弁じゃないから、天使の可能性が高いとは思いつつ。

悪魔が天使のふりをして近付いてきている可能性もあるわけで。相手は悪魔です。それくらいしてもおかしくはない。

悪魔は、コミュニケーションモンスター。油断は大敵です。

ただ、もうこの際、どちらでもいいことにしましょう。

そんな時は休むことにするのが一番です。

「だいぶ疲れているようだね」と頭の中にいる天使か悪魔が感じたならば、それはかなり疲れている証拠です。


だって、ささやきは一つしか聞こえてこないじゃないですか。

その場合は、天使と悪魔も同意見ということです。


天使と悪魔が戦う余力も残っていないのに、無茶してはいけません。


それに、今日くらいええやないかという関西弁に従って飲みに行った結果、楽しい出会いにつながることもありますし。

新しい景色に出会うこともあります。

悪魔の誘いが、新たな景色を見せてくれることも無きにしもあらずです。
だから人生って面白いんやないか。(関西弁)


あなたの中の天使と悪魔。どちらとも仲良くしてあげればいいんじゃないでしょうか。

天使を少し多めに勝たせてあげつつも、たまに悪魔に負けてもいい。こてんぱんにやられてもいい。


あとお願いだから、天使と悪魔の意見が一致した時は、ゆっくり休んでください。


ちなみにこのエッセイを書く前も、天使と悪魔がバチバチやっていました。

結果的に、「エッセイを書き上げるんだ」という天使の囁きに軍配があがリましたが「お酒飲んだ方が楽しいんちゃう?」という悪魔のささやきにも負けて、お酒を飲みながらこのエッセイを書きあげました。

そうです。天使と悪魔、両方の意見を取り入れることもできるんやで。(関西弁)


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