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ゴールドコーストでairbnbしてみたらどうなるか

世界の中で、これほどインパクトのある地名があるだろうか?


サーファーズパラダイス。はじめて聞いた時、僕はこれを地名だなんて思えなかった。


「網走」とか「苫小牧」とか、「男鹿半島」とか「倶知安町」とかいう地名ばかりが先行してしまっていた僕には(何個かは、今調べた)、サーファーズパラダイスは、どう考えてもその辺の流行らないレジャー施設にしか思えなかった。



ところがだ、サーファーズパラダイスは実際に存在したのだ。オーストラリアの東海岸に。しかも、サーファーズパラダイスがあるのは、これまたオシャレな名前のゴールドコースト。


一体なんなんだ?この格好いい響きは。


「住所どこですか?」


「あーゴールドコーストの、サーファーズパラダイス3丁目です」


サーファーズパラダイスに3丁目なるところがあるかは、しらないが、とにかく格好良い。おしゃれすぎる。


神戸育ちの僕は

「出身は?」

と聞かれた際、イキって「神戸」と答えることにしているが。(神戸に住む人は、兵庫とは答えないのだ)


もう、今回ばかりは完敗である。ぐうの音も出ない。



そんなゴールドコーストには世界一周中に、実際に訪れた。ただ、僕にはゴールドコーストとサーファーズパラダイスはキラキラしすぎていてちょっと怖かった。


というわけで、ゴールドコーストにある他の場所を選んだのである。世界一周をはじめてまだ日も浅く。次にやりたいことは「airbnb」だった僕は、airbnbで、ゴールドコースト沿いを検索。


ゴールドコースト空港から近い「タガン」という街でairbnbをすることになったのである。


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ところが、これ。タガンは本当に正解で。まず、airbnbで泊まった家が最高すぎた。海まで徒歩3分。ベランダに出れば、波音を聴きながら、コーヒーが飲める。


もはや勝ち組でしかない。ゴールドコーストのサーファーズパラダイス3丁目に家を建てたあの人も勝ち組だが、タガンでairbnbした僕もそれに匹敵するくらいの勝ち組となった。


airbnbすると、勝ち組感を味わえるから良い。家を買わずとも、その贅沢なロケーションや間取りを、我が物顔で使用できるのだ。



また、宿のオーナーがとっても良い方で、はじめての僕たちをいろいろと気遣ってくれる。


オーストラリアン英語で

「What are you doing today?」(今日はどんな予定なんだ?)


と聞かれ、todayがtonaightに聞こえた僕が(オーストラリア英語は、dayを「ダイ」と発音する)

「Just sleeping」(寝るだけさ)と答えた時も、

「お前まじか?何のために、ここに来た?海にでも行けよ」

と至極まっとうなアドバイスをしてくれた。



しかも家から徒歩3分のビーチからは、遠くにサーファーズパラダイスの遠影が見えるのだ。海はばっちり綺麗で、白砂が続くそこは、まさしくゴールドコーストなのである。


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しかも、ゴールドコーストだけあって、そこには地元のサーファーが集いサーフィンを楽しんでいる。オシャレなカフェもあり、アサイーボウル(モデルが毎朝食べるやつ)も食べられたりする。


そんなわけで、僕と妻も調子に乗って水着で海へ出かけていった。白い砂浜と青い海は太陽に照らされ、ギラギラと輝いている。全盛期の梅宮辰夫ばりのギラギラっぷりである。


砂浜で日光浴を楽しみ、いざ海へ。


冷たい。。


こんな水温で、泳げるはずがない。

そう、僕たちがオーストラリアに行ったのは、5月。日本とは季節が反対になる南半球のオーストラリアはこれからちょうど冬に向かおうかというところ。

日差しをあびると確かに暖かいのだけれど、水温は確実に冬に近づきつつあるようだ。



おかしい。確か、さっきサーファーが海パン1枚で海に入っていったはずだ。彼は何か特殊なコーティングでもほどこしているのだろうか?


結局海には入らず、ビーチでゴロゴロと時を過ごす僕と妻。しかし、それだけでも十分幸せである。気まぐれに昼寝をして、徒歩3分で家に帰り、シャワーを浴びて、カフェに行き、アサイーボウルを食べる。


もはや、セレブモデルの私生活である。本性はバックパッカーであることを隠しながら、タガンの街を満喫した。



そんなこんなで、はじめてのairbnbは、良いオーナーと良い立地に恵まれて、最高の経験となったわけである。ありがとう。タガン。みなさんもゴールドコーストを訪れる機会があったら、ぜひタガンでairbnbしてみてください。勝ち組になれますよ。







サポートしていただいたお金は、旅の資金に回し、世界のどこかであなたのことを勝手に想像してニヤニヤしたりなどします。嫌なときは言ってください。