見出し画像

【はじめての出版❹】本のタイトル決定!

本のタイトルが決まると、いよいよ実感がわいてきました。ちょっと緊張しています。


監査法人で30年強、うち17年をパートナーとして勤めた「てりたま」です。
このnoteを開いていただき、ありがとうございます。

56歳がはじめて本を出す機会を得て、はしゃぐシリーズです。
縁あってこのnoteにたどり着いた方、お役には立てないと思いますが、お付き合いいただけると幸いです。

これまで3回にわたって書いており、今回で4回目になります。

今回は、いよいよ本のタイトルが決まったことと、校正の過程についてお話しします。


📖本のタイトルは……

本のタイトルは、次に決まりました。

マニュアルには載っていない
会計士監査
現場の教科書

このタイトルは、こんな議論をして決めました。決めた順番にご紹介します。

  • 会計士監査
    「監査」とだけ言うと内部監査かもしれないので、何か言葉を足さないといけない。
    「財務諸表監査」では内部統制監査が含まれなくなってしまう。
    「公認会計士監査」では長いし、ちょっと固い。
    まあ、短くして「会計士監査」で行きますか。

  • 現場の教科書
    身のほど知らずの壮大な夢ですが、本を出すからには定番になってほしい。
    また、さまざまな分野で「~の教科書」という本が出ていて、ちょっとあこがれもある。
    高尚なことよりも現場で使ってほしい内容にしているので、「現場」という言葉を入れたい。ずっと監査現場にはこだわってきたし。

  • マニュアルには載っていない
    「教科書」と言ってしまうと、監査論の本をイメージして手に取る人には期待外れになってしまう。学術的な本ではないことが分かるような副題をつけたい。
    本の中にも触れているように、「『監査マニュアル』は、それだけでは監査ができないという意味で『マニュアル』ではない」と常々思っていて、監査マニュアルでは足りない内容を伝えたかった。

タイトルが決まると、自分の本が出る、という実感がわいてきました。


📖校正のプロセス

何せはじめての経験のため、完成までのステップが標準的なのかどうか分かりませんが、私のケースをお話しします。
きっと出版社や本の内容によって変わるんだと思います。

🔹原稿の再チェック

一通りの原稿をやっとこさ書き上げて提出しましたが、最初の方と最後の方では書きぶりが違っているし、長すぎる章があったり短すぎる章があったり、とうていそのまま出版できる内容ではありません。
編集者Sさんのアドバイスを受けながら全体を見直し、書き足したり削ったり、意味の分かりにくい部分を書き直したりして全体を整えます。

🔹初校のチェック

原稿全体の見直しも終わり、1か月ほどで印刷したイメージの校正刷りが作成されます。
表紙などはまだですが、自分が書いた文章が本の形になって出てくると、感慨深いものがあります。

ここからは紙の世界です。
すでに出版社の校正の方によって日本語としておかしい点などのチェックが入り、編集者Sさんの修正も手書きで入っている状態で受け取りました。

原稿を仕上げるまでが相当な苦労で、もうモチベーションは枯渇してしまったのでは……と思っていましたが、紙の原稿を見て赤字でコメントしていくのはあまりエネルギーを使わず、意外と楽しい作業でした。
根っからの監査人体質なのかもしれません。

まずはじっくり読みながら赤を入れ、次に声を出して一通り読んでみました。
読者をイメージし、
「この部分は分かりにくいだろうから、大幅に入れ替えようか」
「ここは意見が分かれるので、ツッコミが入るかもしれないな」
などと考えながら少しずつ手を入れていきました。

初校を受け取ってから2週間ほどで修正を終えて、提出。
本当はもう少し時間をいただいていたのですが、出張などで立て込む予定だったためちょっとタイトになりました。

🔹再校のチェック

初校を返送してから2週間ほどで再校が届きました。
再校では、初校のコメントが正しく入っていることを確かめるほか、あまり大きな変更は予定されていません。

とは言え、きれいに整えられたものを見ると印象は変わるもので、再度一通り声に出して読みながら、ちょこちょこ修正するところを赤で書き入れます。
図表は想定していたのと合わせることが難しく、再校でも「ここを薄く」「ここを目立たせて」などの細かい修正もありました。

再校は受け取ってから1週間ほどで返送しました。


📖装丁の決定

再校のチェックと同時並行で、装丁のデザインの検討も始まります。

「カバーラフ」という表紙や帯のデザインを3種類いただき、選んでください、とのこと。落ち着いたものからポップなものまでありました。

学術書ではないのでやわらくしたい、しかし仕事の本なのでやわらかすぎてもいけないのが難しいところ。
結局、やや落ち着いたデザインのものにしました。

次に、同じデザインの色違いを3種類作っていただきました。地の色が白、オレンジ、水色になっています。
第一印象では「オレンジだ!」と思ったのですが、書店でほかの本と並んでいたらどう見えるとか、購入して手元にあったらどうかとか、いろいろ考えると分からなくなってきます。
結局、家族の意見も聞き、自分でも迷った末に、水色にしました。


おわりに

出版時期は2024年7月下旬~8月になりそうです。
監査スタッフの皆さんに夏休みに読んでもらおう、という魂胆なのですが、どうなることやら……

本文が固まり、装丁も決めたら、あとは印刷なんでしょうね(よく分かっていない)。次に私の出番はプロモーションかと思うのですが、ここからの展開についてもご報告します。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この投稿へのご意見を下のコメント欄またはX/Twitter(@teritamadozo)でいただけると幸いです。
これからもおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

てりたま

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?