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会計士がはじめた発信生活で得たもの

てりたまです。
監査法人で30年強、うち17年をパートナーとして勤めました。

監査法人を退職して早や4か月近く。
毎週、月・水・金の早朝にnoteの記事を投稿し、50号を超えました。
この発信生活を振り返り、私がそこで得たものをお伝えします。

七転八倒の日々

想像に難くないと思いますが、週3回、慣れない発信を始めることはたいへんです。
3か月以上経って慣れてきたとは言え、継続することも始める以上にたいへんです。
週末の間に月曜の記事を完成させ、月曜早朝に投稿します。翌日、火曜日になると、水曜の記事を仕上げないといけません。そして木曜になると金曜の…といった調子で、いつも追いたてられています。

月・水・金に投稿することは誰かと約束しているわけではなく、投稿できなくても誰に怒られるわけでもないのに、売れっ子作家のように締め切りに追われる日々です。

投稿の作り方

毎回の記事は、次の手順で作っています。

  1. ネタは思いついたらメモしておく
    書かないといけないのにテーマが思いつかない、というつらい状態に何度もおちいっています。タネのようなものを思いついたら、即メモです。

  2. まず、箇条書きで思いつくまま書く
    テーマを決めて、頭に浮かんだまま書いていきます。
    脈絡がなく、粒度もばらばらのものができます。

  3. 分類したり、階層化したり、ふくらましたり、順番を変えたり
    箇条書きを眺めて、似たものを集め、分類のレベルを整え、言い足りないところを追記し、順番を変えて、とこねくり回します。

  4. ある程度イメージができたら、noteに書きはじめる
    箇条書きをガチガチに固めても仕方ないので、なんとなく「書けそうだ」という感触が得られたら、おもむろに書きはじめます。

  5. 書きながら、方向性が変わったり、結論まで変えてしまったり
    書いていくと、考えていたロジックがおかしかったり、もっと書きたいことが出てきたりで、方向性を節操なく変えていきます。

  6. 殴り書きのあと、校正
    まずは最後までざっと殴り書きして、最初に戻って何度か読んで校正します。最後にスマホでの見え方をチェックして、投稿予約します。

最初は「いったい、これを世に出して誰の得になるんだろう」と自問しながらの執筆でした。その問いに何の答えも見いだせないまま、だんだんずうずうしくなってきて、今に至っています。

発信を通じて、私が得たこと

たった数か月なんですが、気づいたことがいろいろあります。

会計士は発信に向いていることが分かった

これは前に書きました。noteなどでの発信は、会計士には結構向いていると思いますよ。

書くと頭の整理になる

なんとなく思っていたことを文章にしてみると、理屈付けが強引だったり、途中に飛躍していたりするところが見つかります。

例えば、株式投資についてぼんやりと考えていたことを文字にすると、断片的な考えが結びついて理解が深まりました。その結果がこの記事です。
※この一つだけ、有料にしています。

監査人の世界で何が起こっているか、伝えることには意味がある

監査人は、会計士に囲まれて、一年中監査のことを考えています。
その小さい世界では当たり前のことが、業界の外の人には知られていないことが結構あるように思います。暴露話をするつもりはないのですが、内幕のお話をすることで、監査をより理解いただくことにつながりそうです。

発信が出会いにつながる

これはnoteよりもTwitterですが、発信していなければお会いすることがなかった人たちと、SNS上でやり取りしたり、リモートで話したり、実際にお会いしたりすることができました。
その縁で、IPOをサポートされている方のブログに寄稿させていただくことになりました。

今回は、過去の記事を宣伝するために書きはじめたのではなかったのですが(本当ですよ)、結果的にご紹介することになりました。これも書きながらの方向転換です。

おわりに

小学校の授業で桜の写生に行ったときに、一本の木に咲くはなびらを一枚一枚書きはじめ、ものすごい時間を使って書き上げたことがありました。どうも、スイッチが入ると途中で止められない性格のようです。

こんな私がこれからどこに迷走していくのか、自分でも分かりませんが、もう少し続けてみようと思います。
桜の写生は大失敗でしたが、noteでは小さな花でも咲かせられたら本望です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この投稿へのご意見を下のコメント欄またはTwitter(@teritamadozo)でいただけると幸いです。
これからもおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

てりたま

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