note記事をAIにチェックしてもらう
AIに記事を書いてもらうことはありませんが、それ以外のことではちょこちょこ使っています。書き上げた記事をチェックしてもらうこともあります。
監査法人で30年強、うち17年をパートナーとして勤めた「てりたま」です。
このnoteを開いていただき、ありがとうございます。
前回のこの記事、自分で書いた後で、AIにチェックしてもらいました。
今回は、どうやって記事をチェックして、出てきた結果をどう使ったのかをご紹介します。
AIを使ってドラフトをチェックする
今回は、GoogleのGemini 1.5 Flash というAIを使いました。
どうしてこのAIにしたのかについては、あとでお話しします。
こんなプロンプトで指示しました。
「監査人向けビジネスブログの」と書いたのは、目的によって回答が変わるためです。
「監査人向け」と書かないと、専門用語は使わないようにしましょう、といったコメントが多くなります。
また、「note」と言っても分からないと思い、「ブログ」と呼んでいます。
Google Geminiの回答
Geminiの回答はこんな感じではじまりました。
最初にほめてからコメントするのは、AIの定番のようです。
続けて、改善点を6つ挙げてくれています。その中から、特に参考になった3つについて、その内容と私の対応をお話しします。
Google Geminiが挙げた改善点
❶「合うはずの数字が合わないとき」の表現
記事のドラフトで、スタッフ時代の話として、数字が合わないときは焦燥感、間違えていることが濃厚になると高揚感があると書いていました。
これに対し、一部の読者には不快感を与える可能性があるとコメントされました。
さらに「監査を受ける側の立場からすると、監査人が『数字が合わないと高揚する』というのは不安に感じるかもしれません」。
確かに、誤りを見つけられたクライアントにとっては、間違いを見つけて監査人の気分が高揚しているというのは、不快でしょうし、気持ち悪いかもしれません。
実際のところ、「高揚感」というようなポジティブな気持ちでもないので、「血が騒ぐ」に書き換えました。(これも賛否あると思いますが)
❷「定期的に『自分はまったくダメだ』と打ちのめされる」という見出し
パートナー時代については、より大きな影響力を発揮できることと、逆にうまくいかずに自分の至らなさを思い知ること、の2点を書きました。
ドラフトでは、2点目の見出しを「定期的に『自分はまったくダメだ』と打ちのめされる」としていました。
これについてGeminiは、ネガティブな印象を与えてしまうのではないかと指摘し、次のように提案してくれました。
うーん、確かに。
そこで見出しを「定期的に壁にぶつかり、未熟さを痛感する」に変えました。
❸ 文章の長さ
ドラフトでは、文字数が4,000近くになっていました。私の記事は3,000文字前後のものが多いので、これはかなり長いほうです。
Geminiに、次のように言われてしまいました。
お見通しでしたか……
ドラフトを読み返すと、
・同じようなことを繰り返し書いてしまっている箇所
・説明がくどい箇所
が随所に見つかり、削っていきました。
さらにセクション(小見出しの単位)ごとに長いものをスリム化し、いつも必ずつけている「おわりに」もばっさり削除して、3,300文字に縮めました。
・
上記の他にも、記事を書くきっかけになった質問者の状況(監査を辞めることを決めた)にもう少し配慮した表現の方がよいのでは、というコメントもあり、書き方を見直しています。
なかなか気配りが行き届いた奴です。
なぜGoogle Gemini?
さて、同じことをChatGPTでもやっています。
最新のChatGPT 4oを使いました。
まったく同じプロンプトを投げたのですが、返ってきたコメントは抽象的でピンと来ないものばかりでした。
ドラフトに書いた「変態っぽい」という表現がプロフェッショナルらしくない、とのまっとうな指摘もありましたが、これも却下。
今回使ったGeminiは「1.5 Flash」という新しいバージョンです。
Googleに利用申請し、メールで案内を受けて使えるようになりました。
今は、そんな必要はないのかもしれません。
ちなみに、「1.5 Flash」を走らせているGoogle AI Studioが何なのか、上記の画像にもある「1.5 Pro」とは何が違うかなど、何も分かっておりません😥
AIを使うときは、ChatGPTとGeminiの両方に同じプロンプトを投げて、それぞれで参考になるところを使っています。
今回はGeminiの圧勝でしたが、今後も両方使っていきますし、ほかのAIにも触れてみたいと思っています。
おわりに
私の場合、note記事へのAIの利用は限定的なのですが、執筆にどのように利用できそうなのか、次の回にでも書いてみます。
皆さんには、監査や経理でどう利用できるかの方がお役に立てると思うのですが、まだそこまで考えがふくらんでいません。
これからも勉強を続け、試行錯誤してみて、いずれは実務に直結する記事が書けるようになりたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この投稿へのご意見を下のコメント欄またはX/Twitter(@teritamadozo)でいただけると幸いです。
これからもおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。
てりたま
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