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南インド・オーロヴィル編🇮🇳

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2017年10月の旅の記録。南インドの環境実験都市・オーロヴィルの探訪記。
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#エッセイ

自己紹介〜旅のきっかけ〜

about : 神奈川県出身。初一人旅で訪ねた沖縄の自然に深く感動したことから、人と自然界との繋がりや、エコビレッジ・コミュニティーといった現代ならではの取り組みに関心を抱き始める。 以降は南インド・環境実験都市オーロヴィルやスコットランド・フィンドホーン財団、ブータンやチベット・カイラス山巡礼など世界各地を訪ねながら、旅を通した内観や学びを深める。今までの体験や旅の回想録エッセイを順次掲載中。 神奈川から徳島県神山町、そして父方の故郷・山口県へ 2017年、西日本で働き

オーロヴィルの旅情報-2&後日談

南インド・オーロヴィル編-10 以下、書ききれなかったオーロヴィル散策情報と後日談を追加📝 ○ Solar Kitchen ○ 太陽光の熱を活かして作った料理を出しているオーロヴィリアン(オーロヴィルの住人)御用達のビュッフェキッチン。ここで食べるにはオーロカードというオーロヴィル専用のプリペイドカードが必要で、カードを作るには宿泊先のゲストハウスかビジターセンターを通す必要がある。オーロヴィルの住人になるには、1年以上のボランティアをした後に審査…など段階が必要。

サラスワティーの夢

南インド・オーロヴィル編-9 その後、深夜の思索の森フェスティバル(?)の夜を越えたオーロヴィル滞在の最終日。 再びDreamer’s cafeに行き、バス君に会えれば直接帰国の別れの挨拶ができるかもしれない…と思い(彼はスマホやメールをあまり使わないタイプだった)ダメ元でカフェに向かうことにした。 すると道すがら、偶然バイクに乗った彼とタイミング良くばったり遭遇。広大な敷地内でも会える人には会えるものだ。 やっぱりDreamer’s cafeに行ってたんだな、カフェ

深夜の巡礼者たち

南インド・オーロヴィル編-8 ポンディシェリーの元フランス領ならではの可愛いカフェに入る。クレープとチャイを食しあーだのこーだの話しながら、日本でお茶してるときバス君はポンディシェリーやオーロヴィルでコーヒー飲んでるんだな…としみじみとしていた。 彼は血糖値が上がるから1日1食にしてから調子がいいんだという話をしていて、日本の30代と同じだなと思って面白かった。 その後に海沿いの道を散歩したりしたものの、可愛い見た目のクレープやチャイも洗礼にしっかり貢献してくれたようで

ポンディシェリーの街と違和感の問い

南インド・オーロヴィル編-7 オーロヴィルからポンディシェリーへの道は通行量が多くバイクから車から牛からすべてがごっちゃになっていて、今まで訪ねてきたタイなど別のアジアの国よりも、色鮮やかでパワフルな光景が広がっていた。 『一緒に行ってくれる人がいてくれて良かった…。この交通量かつ野生感ある道を、ひとりで移動したいとは思えない。』…すっかり旅にサバイバルなドキドキ感を前ほど求めなくなってきているなと思いながら、2人乗りしているバス君のバイク後部から、道ゆく牛や沢山のバイク

Dreamer's cafeの出会い

南インド・オーロヴィル編-5 オーロヴィル中心部のビジターセンターには Dreamer’s cafeというカフェがある。 時に出会いはあるものの、主に単独行動のわたしは昼下がりのカフェのカウンター席に座り、行き交うカラフルな民族衣装を纏う人々を眺めながら、ぼんやりとこんなことを思っていた。 『…なんだか誰かと話したいな。 ひとり旅って面白いけど、こういうとき寂しいよね。これ美味しいよねって分かちあったりさ、そういうことがしたいときって絶対あるわけですよ…。今、このタイミ

踊るインド人ヨギ、現る。

南インド・オーロヴィル編-3 オーロヴィルは広大な敷地内を宿から宿へ移動するための無料タクシーがある。荷物を載せ、最初の宿Sharnga guest houseから新たなお気に入りの宿Véritéへと無事に引越したのだった。 ようやくお気に入りの宿を見つけたわい…ほっと安堵しながら部屋に入ると、今度はカバンに小さな蟻んこ達が湧き出しひたすら巡回し続け、ベッドでもうろちょろし始めた。食べかすなどないつもりでも、何度倒しても延々と湧いてくる。 だからどーしたと言いたい。そん

オーロヴィル散策と、新たな宿ヴェリテ

南インド・オーロヴィル編-2 ひとり、部屋でじめじめしていた初インドの当時33才の旅人。それでも人間、腹は減る。宿には夕食がついていたので何とか重たい体を起こして食堂スペースに向かった。 するとそこには欧米諸国からのゲストやムンバイから来ているという、お洒落で明るいインド人の女の子達がいたりして(広告関係の仕事をしているらしく、エスニックと現代的センスが融合した着こなしが洗練されていてとても可愛いかった)少し気持ちがほぐれたのだった。 相席の滞在者達とちょこちょこ話した

「ひとり旅 帰りたい」で検索したインド初日

南インド・オーロヴィル編-1 2017年のバリ島を経て。後から後悔しないために、やりきれていなかったことを体験するためにも人生に新たな機会を作ることに決めた。 結局、行きたい旅先リストに挙げた国をどういう順番で行こうかと考えたものの、友人と相談したりしているうちに効率よりも直感に従い、もうリストの上から順に行くのがいいのではという話になった。(実際、勢いで書いた旅先リストの通りに行くことがタイミング的にも合っているということが段々と旅を進めて行くにつれ明らかになっていった