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いのちの使い方

みなさんこんにちは。
私の文章に会いに来てくださるみなさま、ありがとうございます。アンパンマン沼にハマっているジーナです。

昔からね、アンパンマン大好きなんです。
昔っていつから?姪っ子が生まれた2002年辺りから、のめり込みました。

ただただ優しいだけのヒーローじゃなくて、アンパンマンは心の底から、人々のために働くことを喜びだと感じている。

そんなアンパンマンの周りに、散りばめられたキャラがまたすばらしい。

アンパンマンのキャラの中で特に特徴的なのは、ロールパンナ。いい心と悪い心の二つの心を持っている。

ロールパンナを作る時に、バイキンマンがバイキンそうを混ぜてしまったからだ。そして二つのを持ち合わせたロールパンナが出来上がった。

それにより、ロールパンナは悩み、孤独を選び、クラヤミ谷でひとりで暮らすようになる。これはバイキンマンが犯したイタズラのなかで、いちばん罪深いんじゃないかと思っている。

つぶやきで紹介した映画「いのちの星のドーリィ」
※ネタバレの内容を含みます。

ドーリィは空から降ってきたいのちの星により、突然いのちを与えられた人形。せっかく与えられたのだから、好きなことだけしていればいいんだ。と、好き放題のドーリィはみんなを困らせてしまいます。

何のために生きるのか


ある時、ドーリィはアンパンマンがパトロールすることに疑問を持ち、その理由を訊ねます。

ドーリィ
「誰だって自分が大切でしょ。
わざわざ人の事を助けたいなんて変よ」
アンパンマン
「僕だけじゃなくて、誰にでも
人を助けたいって気持ちはあると思うよ。

それに僕は最初は分からなかったんだ。
でもね、困っている人を助けた時に、
心が温かくなってその時分かったんだ。

僕が何のために生まれてきたのか。
何をして生きていくか。
何が僕の幸せかってことも。


アンパンマンのような、優しさの塊のようなものを目の当たりにすると、眩しいと感じるし、同じようにできないことが悪だと感じてしまうこともある。


そして悩むドーリィの前にロールパンナが現れ、何のために生まれたのかを、ロールパンナと話しているシーン。

ドーリィ「ロールパンナちゃんは何のために生まれたの?何をして生きるの?」


ロール「分からない」


ドーリィ「アンパンマンは困っている人を助けるために生きるって言うの。嘘だよねそんなの。ありえないよね」


ロール「嘘じゃない。…アンパンマンはそうなんだ。でも私にはできない」

と、ドーリィの問いを受け、事実をシンプルに語るロールパンナ。

これは、ひとりクラヤミ谷に住むことを選んだ、ロールパンナだからこそ響く言葉。そして、アンパンマンのことをそうな風に見ていたんだな。とロールパンナの気持ちが垣間見えるセリフでもある。


その後、ワガママ放題のドーリィのいのちの星は、だんだん弱くなっていき、このままでは自分が死んでしまうことをドーリィは悟ります。

だんだんと死に向かう不安、この辺りは子ども向けとは思えません。ドーリィの心の不安からくる仕草や心のうつろいをちゃんと表現して細かく書いてある。

そして、ドーリィがアンパンマンに、自分のいのちの星が消えかかっていること、つまり不安を吐露するシーンで、アンパンマンがドーリィに、怖かったんだね。と大きく大きく不安でいっぱいだったドーリィの心を包みこむこの言葉が胸を焦がす。

終盤の対決のシーンでアンパンマンは、身体を盾にしてドーリィをかばいロボットが口から吐いた炎を受け、炎を浴びるごとにだんだん石になっていきます。

体が全て石になる前に後ろに振り返り、ドーリィを守れて嬉しいよ。と言わんばかりの笑顔を見せます。

その後、全身石になったアンパンマンは、いのちの星が身体から抜けてしまい、バタコさんが新しい顔を投げるも顔交換ができずに死にます。マジで死にます。

この映画の心の描写は、簡単に語れるものではないので、ここで書くのをやめます。

その後、アンパンマンとドーリィがどうなったか。知りたい方はみてください。子ども向けアニメ映画と言うよりも、いのちの教科書だなとおもう。

やなせたかし先生の深い愛

今日もいただきました。

何のために生きるのか

どんな想いを抱いて死にたいか

それをどことなく毎日考えている


最後まで読んでくださってありがとうございます。
 

 

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