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小説

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ほそぼそと書き溜めていた小説を、ほそぼそとお目見えしていこうと思います。どうぞ、お暇な折、お茶のお供になりますように。
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2023年6月の記事一覧

真夜中における罪

 罪の味は甘美だ。  彼女を表現するには、いかなる言語も役に立ちはしない。  蠱惑的な…

若宮のお社で

 柔らかな日差しがぽかぽかと、小さな庭に降り注ぐ。  小春日和のその庭に、次々集まる仲…

巡り、往く、ものたち

巡(めぐ)り、往(ゆ)く、ものたち                 そこは何もない真っ白な…