育児はいつが大変か問題からみる共感力

Twitterをダラダラ見てると、

「今はまだ可愛いもんよ〜、○歳くらいになったらホント大変なんだから〜」

という謎のこれからの方が大変ってコメントに苛立つ人や、

「大変なのは今だけよ、○○できるようになったら楽になるから!」

という、謎のポジティブシンキングに苛立つ人が多いんだな〜。と思う。

現在、5歳、4歳、2歳の男3人の子育てをしている私が最近気づいたことは、とにかく母親は忘れる生き物だということ。

だって、そうじゃなきゃ、3人も産んでませんよ。なんなら、3人目産んだ分娩台で「もう3人でいい」って言ってたのは覚えてるのに痛みを忘れて、また4人目が欲しいとか考えてる。まじでアホだと思う。

母親は忘れる生き物

それは短いスパンでも起きる。

「年子と2歳差の男の子大変ね!」

と言われても、笑顔で

「いやー、コロナで何も出かけられなくても、ほっといたら勝手に3人で遊んでくれてて結構楽ですよ〜!」

なんて言った10分後くらいには、

「喧嘩するな!うるさい!幼稚園の放課後保育行ってこい!」

て、鬼の形相ですから。

つまり何が言いたいかというと、その時の苦しみを本気で覚えてないから、より鮮明な記憶と比べてこっちのほうが辛いだの楽だの言っちゃう人が居るってことです。

泣き止まない0歳1歳を両方に抱えて途方に暮れた夜も、昼寝明けに1時間近く泣く兄に途方に暮れながら弟の乳をあげた日のことも、みんなが順番に胃腸炎で水下痢垂れ流して自分でフィニッシュした日のことも。

思い出そうとしたらなんとなく思い出せるけど、あのときの辛い気持ちって思い出せないものなのです。

涙が放っておいても流れてくる日のこと、なんであんなに悲しくて辛かったのか、今では思い出せないし、きっと今の私の気持ちも、数カ月だったら、そんなこともあったっけなぁ。と思ってしまうわけです。

そんなもんだと思って気をつけて、他人様に気楽なこと言わないように気をつけててもついつい、うっかり、大丈夫よ〜なんてヘラヘラしちゃうことがあるから、コレまた更にたちが悪い。

そして、もう一点

その立場、境遇になってみないとほんとのところは理解できない

いろんなところで、お話はまず共感しましょう、なんて言うから、何でもかんでも

「大変よね、わかるわかる」だとか

「そういうこもあるよね〜」だとか

軽々しく言うけど、その立場になってみなきゃ本気でわからないと思ってる私が居ます。

あとは、うちのほうが大変!おばさんも時々見かけます。

でも、その人の、その立場境遇になってみなきゃわかんないよ、ほんとに。性格も違うし、配偶者の有無、仕事の有無、子どもの人数、性別、性格、病気等々。

全く一緒の家庭なんてないから。軽々しく分かるーは、いやいやいや、てなりかねない。

なので、個人的にやってるのは

「うわー、それ私やったらしんどいわ」

「うーん、その状態になったことないからわからんけど」

「へぇ〜、そんなことあったんか」

まず、このあたりの言葉から始めます。

無理に共感しなくていいと思う。だってわかんないもん。でも、わかんないなりに、聞くよ?って姿勢を見せてくれる人って本当に話しやすいし、救われる。

コレは多分全部、自分に将来孫できたときも大切だと思ってて、

今から心に決めてるのは、未来の嫁さんに聞かれたときだけ息子の子供の頃の話をするようにする。

時代で子育ては変わるんだから、価値観も違えば常識も変わる。

何がしてほしいかはっきり聞いて、自分には何ができるかもはっきり伝える。

共感は都合のいい言葉だけど、できないときはできなくていいと思う。

そっとその場から逃げたらいいと、私は思ってる。

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