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ぼくのちょうせん

最初に

まず最初に女子カテゴリー今シーズンの出来事について改めて振り返ってみたいと思う。

2021年8月
全国高校選抜大会で集団感染が発生

施設自体の閉鎖(9月末まで)、U-18・U-20合宿の中止、スマイルリーグ開催延期、

全道大会、スマイルリーグ2次リーグ 無事に開催

が、しかし再びコロナウィルスがオミクロン株となって、まん延し

2022年1月21日(金)
河渕杯争奪第20回レディースカップ兼2021オータムレディースカップが当日に中止。

北海道におけるまん延防止等重点措置が開始【期間1/27~2/20】
これに伴い北海道アイスホッケー連盟が「まん延防止等措置重点措置」の適用による大会中止のお知らせをリリース
(道内まん防適用の場合は大会はしない。という内容)

2022年2月3日(木)~
北京オリンピックが無事に開幕

2022年2月18日(金)
日本アイスホッケー連盟よりスマイルリーグファイナルの中止がリリース

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前年度優勝 道路建設ペリグリン

2022年3月4日(金)
日本アイスホッケー連盟より全日本女子アイスホッケー選手権大会の中止がリリース

前年度優勝 道路建設ペリグリン

これがここまでの流れ。

決してオリンピックの開催をひがむわけではないが
・個人の目標であるオリンピックに出場し史上初の決勝トーナメント出場を結果として残し、満足感を多少なりと得た選手
・残念ながらオリンピックの舞台には届かず気持ちを切り替えてチームに徹したが目標である全国規模の大会、全てが中止となってしまった選手

コロナのせいで現実その差は生じてしまった。
(前者はオリンピックに出たんだからそれで良いでしょ。という意味ではない。彼女達もチームに戻ってチームの優勝に貢献したい気持ちがあったのに中止となった)

いずれにせよペリグリンとして
「最後の大会は市内大会になる」

私は全国大会が中止とされるより前から腹を括っていた。
そうならなければラッキーくらいの感覚で中止と向き合っていた。

では、そうなった時に私に何がしてあげられるだろう。
両チームに引退選手もいる最後の大会。
また、その大会までの期間をどのように維持して過ごすか。
いかに笑顔でチーム活動を最後まで全うできるか。

こんな思いからスマイルリーグファイナル中止が決定された瞬間
私の「挑戦」はスタートした。

PEGtube

スマイルリーグファイナルの中止が決定し、このまま全日本の中止が予想される中、苦しむ中でも前向きにアイスホッケーを楽しむ姿勢のチームを表に出す必要があった。

「同じ思いをしているのはペリグリンだけじゃない」

少しでも何かを通じてペリグリンではポジティブに変換してやってるから他のチームも頑張ろう!を伝えたい。
instagramとは違って誰にでも簡単に見れることができ
もし全日本が開催されても連覇を狙うペリグリンをより多くの方に応援してもらえるような機会

「ヨシ、Youtubeやってみよ」

こうしてPEGtubeは後先の事も考えずにスタートした。

本日3/23更新の最新話

Youtubeのライブ配信をスマホで可能とするチャンネル登録者数1,000人突破を目標として達成時には試合のライブ配信を行い普及につなげる。もちろんこれも一つの目的だったが、
ことごとく大会が中止になりモチベーションが下降せざるを得ない選手達がyoutubeを通じチームや仲間を感じ、アイスホッケーの楽しさを継続して感じてもらう一つのビルディングツールになってもらうのも目的だった。

最後の市内大会

前述の通り2022年3月4日(金)日本アイスホッケー連盟より全日本女子アイスホッケー選手権大会の中止がリリースされ正式に中止が決定された。

残す大会は2022年3月27日(日)ダイナックス沼ノ端アイスアリーナで予定されている第32回苫小牧道新杯女子アイスホッケー大会のみとなった。

良くない予想が現実となった。

元々、全日本選手権の後に他の大会が予定されること自体が異例だった。
コロナやオリンピックの影響による道新杯の開催ズレ込みがここに来て最後の大会を残すという不幸中の幸いになった。

相手は前年度決勝で当たった強豪のシグナスだし、ローカルといえ立派な公式戦。テレビ中継はできないけど、告知をして勝手にデカいイベント試合にしちゃえばいいじゃん。

そんな気持ちでどこまでいけるかなんて計画もせずに私の計画はスタートした。

問題

それはリンクだ。

決して予定されていたダイナックス沼ノ端アイスアリーナが悪いリンクというわけではない。
色々と今後計画する上で施設機能の使い勝手が良い白鳥アリーナに変更することが必須だった。

3月27日(日)の午後
予定ではイーグルスのプレーオフファイナルが予定されている。

「これは、どうしようもないじゃないか‥」

では終わってからはどうだろうか。

試合後の枠はスタート時間が20時から21時30分まで。
この枠を確保している責任者は普及に理解あるK菅先輩。
「話をすれば絶対わかってくれる」そう信じて連絡し、
「全然いいよ~」の一言。
信じたものは紛れもない現実だった。

ただし、
90分間の枠だと明らかに時間は足りない。

逆算してみる。
イーグルスの試合が15時から。
2時間30分~3時間を使ったとしても試合が終わるのは17:30~18:00

その後のリンク整備時間を早めてもらって20時からの枠にぶつけて合致させれば何とかなるんじゃないだろうか。

学力は無いが、こういうところの時間計算は早い。
(タイム走でサボる為の能力)

まずイーグルスに試合後の時間について聴取する必要があった。

そういえば以前、
「幸也さん協力しますから、何でも言ってください」
そんな心強い言葉をかけてきた漢がいた。

そうだ、ちょっとクリエイターぶってるスチール写真の彼がいた。
そう渡谷憲太だ。

じゃ、変えてもらおうじゃないか。
女子アイスホッケーの試合も。
漢に二言は無いよな?と信じ連絡する。

「いいっすねぇ、やりましょうよ」

超が付くほど簡単だった。

やはりコイツはイカれてるなと再認識する。

「演出やられてください。イーグルスでやってるくらいのやりますから」

やはりコイツはイカれてるなと再認識する。

「金はイイっすから、その金で引退選手とかへのプレゼントとかに使ってください。他のメンバーもその条件でこの話に乗ってますから」

もう
なんなの。
渡谷がイケメンに見えてきてツライ。

仲間がどんどん増えてくこの感じ
もう頭の中では

ワンピース557話 ルフィと白ひげ(マリンフォード)

革命軍やら七武海やら仲間をドンドン引き連れるルフィ感覚。
(誰が現実はジンベエ体型じゃい)

本題のリンク調整はあっさりとクリア。

「なんとかなりそう」
でなく
「もうそこはなんとかするしかないっすよね」

という渡谷の感覚。

そんなことに悩んでないで違うとこ進めましょうよ。
ぐらいの見えないメッセージまで感じた。

テラ「ま、やるべ」
ワタ「はい」

こうして最終的にはシンプルにプロジェクトはスタートした。

このプロジェクトに両チームの選手も快く協力してくれている。

リンクはイーグルスの最終戦次第で多少の動きは考えられるが周りの方々に理解と協力をいただき無事に確保することに成功した。

観客

接触を避けられないダイナックス沼ノ端アイスアリーナから白鳥王子アイスアリーナに変更ができた。

試合は女子大会史上初の演出ができる。

選手のモチベーションUP
↓(更にUPしたい)
やはり観客を入れたい

3月21日には「まん延防止等重点措置」が解ける。

感染ルールを決めて連盟に打診してみよう

そして、これが私の思いついた最終型。

PEGtubeを使って誰にでもわかりやすく観戦ルールを共有し、「一方的に守れ」ではなく、
ルール守ってくれる観客の皆様
最後に必死に戦う選手とスタッフ
それを運営する関係者
皆が一緒になって最高の大会を成功させよう。
というスタイル、これを選手からPEGtubeでお願いし身近に感じてもらう事だった。

また、観客の個人情報を保護する観点からアタッシュケースを改造して観戦者名簿を投函するスタイルに工夫した。

ちなみに
成功=コロナ感染者ゼロではない

Withコロナでルールさえ守っていただければ万が一感染者が発生もその後の周知は楽に進められる。
100%感染させない保証がある催し物なんて無理だ。
大事なのはそうなった時の対応力と事前にやるべきことの選定。

全員がルール順守の中、熱く楽しく大会を終えること
これが私の中の成功であり「ゼロコロナは目標ではない

観戦ルールの内容と発生時の対応について、しつこく苫小牧アイスホッケー連盟に連絡し快く理解してくれ承諾してくれた。
(その節は、しつこく何度も電話してスミマセン)

こうして2年ぶりの有観客試合は現実のものとなる。

意気込みと覚悟

こうして様々なエピソードを乗り越えてここまできた大会準備。
演出関係についてはネタバレになるのでここでは割愛するが、ここまで手がけた公式戦は今までのどんな試合よりもチームを勝たせてその舞台で喜ばせてあげたい気持ちが強い。

そしてこの私の思いや協力してくれる周囲の思いを受け継ぎ選手達は全力で戦う。
その準備を現在行っている。

全国の舞台を失った悔しさ、引退選手との最後のプレー、このメンバーでやる最後のホッケー。
様々な念が飛び交う白鳥王子アイスアリーナになるだろう。

決戦を前に覚悟しなくてはいけないのは、選手だけではない。

久しぶりの有観客試合と初の演出チャレンジ
楽しむ覚悟をしてぜひ会場に足を運んでほしい。


そして最後に一言。

選手の家族はハンカチを忘れずに。


てらを


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