エネルギー資本主義
自分が目指しているのはエネルギー資本主義といえるものである。
これまでの資本主義というものは、政府の国債と財政支出、そして銀行間取引のサイクルを担保とした、貨幣発行、信用創出による拡大を基本としている。
それがために過剰な利率、経済・人口の拡大が発生し、地球環境・感染症拡大というキャップに直面している。
自分の提案するエネルギー資本主義というものは、貯蔵された再生エネルギーを貨幣担保として用いるものだ。Aさんのお宅から、Bさんに「人参」を送ったら、Bさんからお返しに、太陽エネルギーのバッテリーをAさんに送電する。ということに他ならない。
水素や大型バッテリーがあれば、エネルギーバンクのようなところが、貨幣を発行すれば、エネルギーをやり取りする必要もなく、貯蔵されたエネルギー分の経済が発生する。
Sさんから、昨日、「それで人々は幸せになるのか。」という根本的な問いを受けた。抽象的なイメージとしては幸せになるイメージがあるが、具体化となると難しい。
エネルギー資本主義では、太陽からの恵み分しか貨幣は発行されず、経済は拡大できない。人々の身の丈に合った経済成長しかできない。
資本集中が、格差を起こしていると考えられるので、経済成長の鈍化自体も、人々の幸せの均一化、格差是正に向かうだろう。
また、その年の(新規蓄積エネルギー生産量)/(総貯蔵エネルギー量)が新たな利率の定義になるだろうし、資本主義の特徴かつ、不合理な点である複利から単利への意向も進むだろう。エネルギーもないのに、仮想的な貨幣量を想定し、人に金を貸すのは、誰かの幸せを邪魔する「悪」ということは誰でもわかる。
経済に科学、技術的合理性を持ち込むこと。ここがキーポイントなのだ。
でも、人々の暮らしの幸せにどう反映されるか。
100円の人参。 1kWh=20円と仮定すれば、5kWh
給料:20万円/月のの収入 10MWh /月 120MWh/月
すごいと思う。人は、こんなにも価値を生んでいるのか。
プリウス:1.3kWh え。それしかないの?
テスラ:75KWh それでも人参15本分か。
テスラの価格:500万円―1000万円 250MWh-500MWh
大きい!
部品までも連結した生産にかかるエネルギー量よりは数倍になっているのだろう。金融効果か。
この比較では、
人の価値が高い。ということがよくわかる。
一方で、金融の効果で生み出していないものを、生み出している気分になっているのだろう。
まだ、人の幸せにつながる。という点について具体的なモデルは描けていない。でも、確実に幸せな社会につながるというところには近づいている。
人が貧乏になったり、裕福になったりするのは、金利や信用創造による貨幣のバーチャルな価値(人が貨幣に過剰に価値があると思っていること。)により、収入に差がでていることが、根本にあると思う。
貨幣に実体的な価値を紐づけることで、ものの実質的価値、収入の実質的価値の差が狭まり、それが格差を狭め、社会全体を幸福に近づける気がする。
うーん。それと、人はお金を持つのと、エネルギーを持つのでは、エネルギーを持っているほうが、何かをやろうという意思が生まれるのではないか。
お金も、本当はそうだけど、エネルギーは、何かするための価値だから。今のお金は、バーチャルな価値が加わり、未来の不確かな価値を含むから、お金さえ持っていれば何でもできる無制限な資源であるような意識が生まれ、貯蓄に向かっているのだろう。
きょうはここまで。