アート独り言。(エゴン・シーレ展@東京都美術館)
急遽ビョークのライブに行くことになり、せっかく東京に行くのだから美術館は絶対に行きたい。
昨年東京に行った時に行けなかった東京都美術館に決めた。しかもエゴン・シーレ展が開催されている。
平日でも混雑が予想されるので、事前に時間指定チケットを購入。
以前、東京都美術館に行ったのは伊藤若冲で、なんと入館4時間待ち・・・長い道のりに感じたが、今回はすんなり入ることが出来た。
しかし、さすが東京。入場しても凄い人。エゴン・シーレについてはほとんど知識がないし、自分がどんな所に強く惹かれるのか知りたかった。
しかし人が多すぎてキャプションが読めないのは辛すぎると思い、久しぶりに音声ガイドを借りた。
サブタイトルの、ウィーンが産んだ若き天才に興味津津。
28歳でスペイン風邪によってこの世を去ってしまった。
短い活動期間にどんな作品を残したのだろう?
作品からは物凄い感情が伝わってくる。四角い中にギュウギュウに何かがおさめられている。
以前、豊田市美術館でみたクリムトに自分には才能がありますか?と聞いて、あるどころかありすぎる。その言葉が書かれたパネルが壮大に感じた。
創作の背景がわかるように、エゴン・シーレだけでなくウィーンで活躍したアーティストの作品も見られる。時代背景なども見ていて面白い。
固定概念を打ち破っているところも作品から伝わってくる。
惹かれたのは自画像。宣伝にも使われているほおずきの実のある自画像ももちろん素晴らしいのだが、色んな角度から自分を見つめて描いている。自信に満ち溢れているようにも見えるし、色んなことに絶望しているようにも見える。
「己を見つめ直せ」
そう強く言われている気がした。
骨が浮き上がるほど痩せた体からも訴えかけてくる感情。
もう一つとても気に入ったのは線で繊細に描かれた裸婦。
色んな角度、ポーズがあり、裸婦であったが洗練された美しさに私は感じた。
ラストには未完成の作品。
女性が二人並んでいる。
あとどれぐらいで完成だったのだろう?
もう少し描き込みたかったのかな?
強烈なインプットをした後、少しだけ桜を見て有明に向かった。
前の記事につづく。
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