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好き日

人生には何回か、こんなふうな日がある
きのうの兵庫県美術館の時間はそんなひとときで
40年間見てきた同世代の制作者たちの作品を再見した。
美術館の空間の中・・・
・・

その場には作った、その人達の声が聞こえていて
記者達が行き交い。話を聞き写真を撮っている。
僕自身は単なるguestでしかないんだけど
勝手に共有してきた時間を同級生みたいに共有させてもらって
ご縁の一部で有ることを、かみしめた
・・

あの熱狂の中を静謐に通り過ぎてきながらも、時代性に反応し、たっぷり影響を受けているはずの作品達。
そこに「一節」残って、あって。展覧会に成った。展示は静かながらも、あの頃の事を思い出させてくれる。
・・

それは、
小さな出版社の”コピーパワー”という雑誌が一万部も動いたり、特色10度刷り印刷の展覧会B1ポスターが現れたり、関空の対岸山手にウソらしい未来都市とかが本気でプランニングされた時の事で
展覧会には、その背景熱波みたいなものはダイレクトには付いてきていないのだけど。知っているモノはそれとアレ、これソレを重ね合わせる。
やっぱりトクシュ、ヘンなトキであったのだと
・・

それにしても、かつてみんなは20代で。大きな空想をコッチセカイに現実化したものだと
展示されたものはバブルな企画書の中の絵空事、では終わらず、
実際に産まれ、形を得た、その時の出来事で
・・

一瞬、空を真っ赤に染める、朝焼けみたいな
知っている人は知っていて、そこに鳥たちの盛大な声がこだますのを聴く
・・

人生も、すでに、夕焼けの中の出来事みたい、なんだけど
それもまた、、、まじわれ再見できてのありがたさ・・
・・

みたいな事をジンワリ感じた昨日の出来事
それも、もう、、、
彼方のようで
・・

・・

・・

とある好日。

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