見出し画像

やっぱり、何かが、おかしい ②

12月17日(日) 行われた「みえ松阪マラソン」。

首を傾げるのは「中学生たちの参加のさせ方」だ。

今年も、地域の中学校の生徒たちは、ボランティアという名の下「振替休日」がある登校日として参加したという。ある学校では「休んだら欠席扱いだから」と生徒の言葉を借りれば「脅された」という。そして、最後にQUOカードが500円分がもらえるらしい。

また、寸前まで「登校日扱い」であることを知らなかった保護者の方々は、予定していた旅行などをキャンセルしたとか。

授業時間確保のために

9月だけではなく、1月にも、子どもたちに負担をかける不自然な形での定期試験をしなければならない2学期制に固執する松阪市で行われるこの似非「ボランティア」による振替休日。ほかにやり方はないのだろうか。

市をあげての行事に地域の子どもたちを参加させたいのならば、マラソンの方に参加させることもできるだろうし、「ボランティア」というならボランティアとして協力する子どもたちを募る、またはクラブ単位での参加を促すこともできる。

ボランティアは、自らの意志で志願することだ。

強制で、学校の登校日としての参加はボランティアではない。そういうボランティアや学校行事的な認識の定着は恐ろしい、と、私は思う。

アメリカから帰国した翌年、県主催の行事で、英語司会のボランティアを頼まれ、「無償の仕事」と考えるので司会以外の仕事はしないという条件で引き受けたことがある。そして、そこに参加するボランティアを名乗る人たちの独善的な圧の強さに、学生時代の「文化祭的感覚」を感じ、私は二度とこういう行事に「ボランティア」でも、無償の仕事でも参加することはないなと、改めて思ったのを覚えている。

きっと、いろんな人が一生懸命、または楽しそうに走る姿を見ることや、一丸となって運営する地域の人たちとともに作業をすることが子どもたちに与える影響は計り知れないと、思っている大人が多いのだろうけれど・・・

その影響は、いつも良い影響ばかりとは限らない。

そして、独善的な押し付けでは悪い影響が多くなるだろうし、良い影響を受け取る確率は、自ら志願したときの方がはるかに高い。

とはいっても、

「みえ松阪マラソン」は、まだ今年の開催が2回目。続くなら、少しずつ、問題点が改善されて運営されることを願っている。長期的視野をもって、子どもたちの負担を増やさない形になることを祈っている。

いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>