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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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#仕事について話そう

自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

卒業生との会話から 

日曜日ー 一緒に釣りに行った地元の企業に勤めている卒業生が 「世の中、意外と大卒の人、少ないんだなと、就職してから思いました。」 という話をしていた。 そうだ。今でこそ50%以上の人が大学に進学していても、私たちの頃なんて短大も入れて40%前後というところだと思うから、今働いている人たちの中で「意外と大学卒業している人は少ない」は正しい感覚だと思う。 でも、中高一貫の進学校に通っていた彼は、友だちのほとんどが大学に行く環境にいて、それが当たり前だと思っていたけれど・

なにかが、おかしい ⑰

昨日、ずっと気になっていたことを高校生に聞いてみた。 授業の予習、復習していないよね? 最近、行事がいつからかを報告できない生徒ー小学生だけではなく、中学生、高校生が多いーというか、ギリギリ(明日や明後日)になるまで報告できるない生徒がほとんどだ(できる生徒はほんの少ししかいない)。 なのに、 「文化祭が近いので」 「大会が近いので」 と、振替の要望が出たり、当日欠席の連絡があったりする。 挙句の果てに「打ち上げ」なる謎の行事で塾を休む生徒までいる。 で、 振

来年のプロジェクト構想?妄想?暴走?

夏休みが明けて、朝の仕事がなくなったので、毎朝、庭の草刈りを草刈り機の電池の充電が切れるまでしている。 っといっても、まだ2日 笑 里山化しているようにも見える我が家の庭を見渡して・・・先は長い・・・と、感じている 笑 同時に、この夏ー 子どもたちを見ていて、やはり人と交流する機会だけではなく、自然と触れ合う場所と時間の必要性を感じたことを思い出しながら、我が家の庭や母の実家の空き地を使って何かできないか、と考える。 この夏休み、 いろんなことがあって、来年に向け

ありがとうございます!

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 昨日のおまけ講座をもって、全プログラムが終わりました。 並行して挑戦していたクラウドファンディングの期間も8月31日で終了しました。 当初の目標額を大きく上回るご支援をいただきました。 ありがとうございます。 お弁当代や大学生の人件費などを清算したあと 来年のプロジェクトに向けて 設備を整えていきたいと思っています。 ご支援いただいた方、そして、告知にご協力いただいた方 本当にありがとうございました! これからも寺

ときどき考えること ②

出会いに恵まれている 16年ほど前に寺子屋にやってきたある少年の授業は、最初の1,2か月、私にとって胸が痛むことの多いものだった。今までの彼の経験を聞いて、授業の後、涙が出ることもあった。 いろんな困難を乗り越えて、彼は私の前にいた。 でも、その彼はいつも 「僕は、出会いに恵まれてきたから。」 と言う。 本当は・・・ 出会いに恵まれたから、幾度となくあった困難を乗りこえられたのではなく、彼自身が、その「出会いを大切にしてきたから」乗りこえられたのだと私は思ってい

夏休みが終わろうとしている ①

最初は見切り発車だった プロジェクトの残り期間はあと数日となった。 今年、思い切ってやってみてよかったと心から思っている。 毎年している夏期講習より、この形の中でそれぞれに合った講座を入れ込む形にした中学生・高校生の夏期講習は、子どもたちの1人1人の様子がよく見えて対応がしやすかった。 彼らの強みや弱みが良く見えた気がする。 生徒の人数や講師の得手不得手も考えて、明日はこれをしよう、今日はこうしようと生徒ともに考えながら講座ができたことがよかったのかもしれない。

ときどき考えること ①

私の月謝で行かないで この仕事を始めた当初、私にはアメリカに大切な人がいたので、年に何度か海外に出かける生活をしていた。 そんな生活の中で、夏休みに前倒しで授業を振り替えて、定期試験などがなかった(今はあるけれど)9月に2週間ほど休みをとったことがある。 「先生、お休み、何するの?」 と、中学生に聞かれたので ーアメリカとカナダに行きます。 と、応えると、 「私の払った月謝で行かんよな、行かんといてな」 ・・・という思いがけない申し出があった。 私は、どうや

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 22日目

ここまでの反省点&改善点 ①、② どれくらいの人数が集まり、どんな感じになるのかが手探りだったのと、小・中・高校生の夏休みの始まりと大学生の夏休みの始まりが違いすぎたこともあり、前半、朝の担当が小学生のお子さんがいるスタッフ(お子さんと一緒に出勤)と私に偏りすぎて、私は夜の授業に備えて、午後の早い時間に姿を現すことが少なくなってしまいました。 満遍なく、他のスタッフにも朝の時間を体験してもらえるように、夜の授業の調整などが必要だと感じています。 そのためには、人員確保が

幸せって何だろう。

長生きしたい? と、聞かれたら、私は即答で 「否」と答える。 そんな話をお盆休みに会った友人にした。 私は、仕事が好きだし、体調が少々悪くても生徒の顔を見ると少し改善する。職場までたどり着けるかどうかが、私の体調の悪さのバロメーターであり、仕事を休むかどうかの決め手だ。笑 私には、子どもたちが癒しであり、彼らに希望を与えられている。 そして、今の生活に、満足はしていなくても、あまり不満はない。 だけど、今のままのこの世の中で長生きはしたくない。 幸せを感じるとき

田舎の私立中学校への進学について考えたこと 

お盆休み中、高校時代の友人2人と会った。1人は、月に1度は会っている友人で、もう1人は数年ぶりの再会だった。 私は、中高一貫の女子校、カトリックのミッションスクールに通っていた。途中で1年留学し留年したので、7年在籍していた。1か月に1度会う友人は留年後の学年で同級生だった友人、数年ぶりに会った友人は高校からの入学で元の学年の同級生だけれど、彼女も留学をしたので、一緒に留年した友人だ。 彼女らとの会話にもあったけれど 私たちが通った学校の良かったことは何だろうか・・・と

¥300

夏休み前半の最終日に寄せて

先日の「進路についてのアドバイス 番外編?」で と、書いた。 私は幼いころからお父さんっ子で、自分の意見はきちんと伝える子だったけれど、親に反抗することはほとんどなかった。 でも、塾を再開させたいと言い出したころから、父と喧嘩することが多くなった。 父は、以前↑の記事でも書いたけれど、塾という存在についてずっと疑問を持っていた。 そんな父からすると、末娘が塾を再開させるというのは、裏切りに近かったのだと思う。 そこから、話し合い、論争、喧嘩、議論、話し合いを重ね、

進路についてのアドバイス ①

寺子屋かめいは英語中心の学習塾だ。 進学塾ではないが、 もちろん、進路相談にのり、できるだけの協力をする。 大学進学を志す高校生には、 大人に騙されないこと 就職に役立つかどうかより、自分が勉強したいことを大切にすること 自分の周囲を納得させる理由や動機を考えること を勧める。 目標は、後付けでいいし 目の前のできることに真面目に取り組んでいたら突破口は見つかるものだから とにかく、今、これだったらできると思うものを見つけることを勧める。 一途に何か目標

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 2週目 ③

クラウドファンディングー期限まであと28日になりましたご連絡、昨日、リターンを少し増やしました。 「教育相談」  この夏、早朝に教室を開け、授業をして、生徒とスタッフとお昼を食べて、午後、誰かに代わってもらって、 母のリハビリのある日は送迎や買い物をして、夕方戻ってきて授業 リハビリのない日は仮眠をとって、夕方戻って授業 そして、合間に生徒の進路相談、親御さんたちの相談などを含む面談、卒業生との食事など・・・ そんな中で、自分がいかに恵まれ、のほほんと生きてきたか