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私の仕事

202
2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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#連続投稿

自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 ⑧

この夏の寺子屋の挑戦ー夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 友人からのアドバイスもあり この新たなる挑戦に向けて クラウドファンディングを始めました。 何もかも初めての取り組みで緊張&ドキドキでしたが、卒業生たちのLINEグループにお知らせして10分くらいで1人が協力をしてくれました。 お礼の連絡をしたら、「学生時代お世話になったことへの少しばかりの恩返しです。僕も寺子屋が居場所だったので」との返事。 本当にうれしく、ありがたいと思いました。 その後、こ

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 ⑦

2024年、夏 寺子屋にとっては挑戦の夏だ。 先日、てらこや新聞を寺子屋生のご家庭にお送りしたところ、保護者の方から、嬉しいメールがあった。 「とてもよいタイミングでプロジェクトをありがとうございます!」 というようなメッセージが書かれていた。 まだ始めてもいないのに、「来年もせねば」なんて単純な私は思ったりもしている。 このところ急に増え始めている入塾に関するお問い合わせのときに、 「学童もするのですか?」 と、聞かれ、まだ、外にはブログとnoteでしか告知

本当にそうなのか? ④

今月32歳になる甥っ子が寺子屋生だったとき、三重県で東大進学者が一番多いと言われている中高一貫校の生徒が、彼のクラスに入った。 勉強に対する姿勢が 「さすがだわ。見習って。」 と、甥っ子たちに言うと 松阪の県立の自称進学校に通う甥っ子と彼の同級生が口をそろえて 「あいつ、クラブしとんの?」 と、言い出した。 ソフトテニス部と野球部に所属していた2人の発言に ーはぃ?  君らは自転車で10~15分で行ける学校に通い、彼は、電車を乗り継いで往復2時間かかる学校に

てらこやのひび ⑳

桜の季節の終わりに近づいているけれど(我が家でも、ソメイヨシノはもう葉桜だけれど、八重桜はまだたくさん咲いている)、 いろんな花が庭にも、道にも、公園にも咲いている。 タンポポやオオイヌノフグリ、カタバミ、クローバーなどの草花や、ツツジ・ドウダンツツジ、アケビなどなど・・・ 春だなぁ~と思うと同時に、私は、少し憂鬱になる 笑 夏が近づいてくるからだ。 そして、冬の冷たい朝が恋しくなる。 暑いのは苦手ではないけれど大嫌いな私は、夏が近づいていると感じると、本当に憂鬱

2024年度に向けて ① ~ 作文講座 ~ 

ここに何度も書いたけれど、寺子屋かめいは英語塾だ。 でも、英語受講者には、算数、数学、国語講座を、そして作文講座のみの受講も提供している。また、高校生の要望を受けて、この春、大学で地理学を勉強している卒業生による「地理特別講座」も行なっていて、「学習塾」という方が近くなりつつある。 しかし、それは、私が外国語学習の意義の要が自分たちの文化や言語の理解を振り返って深めることだと信じているからだ。英語は、言葉だから、その習得は、私たちが日本語できること、することをできるように

25年目の始まりに

おかげさまで、今日、寺子屋かめいは24周年を迎えました。 今日から25年目に突入です。 自分たちのできることとすべきこと 自分たちのできることとしたいこと 自分たちのできることとしなければならないこと いろんなことに悩みが深まる一方の昨今の教育界ですが 寺子屋の目標 学校での学習を補う 学校ではできないことを助ける 子どもたちと外の世界のつながりをつくる 学校の成績を上げるだけではなく、「英語力」と「考える力」を養う 友情と向上心を培う を忘れずに、この1年

24周年を前に

2月も今日を入れてあと2日 来月、寺子屋かめいは24周年を迎える。 この24年目は、本当に迷いに迷う1年だった。 25年目に向けてもう一度目標を確認して新たな1年の出発に臨みたいと思っている。 前にも書いたけれど、2000年3月6日に寺子屋かめいを開校したとき、    という目標を立てた。 24年経って、今思うー 塾は、学校での学習を補うー場所であることを 子どもたちにはきちんと伝えておきたい。学校に通っている子どもたちには、学校の勉強が中心にあってほしい。

寺子屋の取り組み 2024 ③

本当にそうなんだなと思うことが年々増えている。 長期休み明けすぐにある定期試験を、休み中に計画的にしっかり勉強できて良いという大人も、 自分たちの都合を押し付けているくせに、「子どもたちのため」なんていう大人も、 内容も見ないでテストの点数や成績をやたらと気にして叱る親も、 成績や学校の偏差値を他の子と比べては嘆く親も、 自分の責任は棚に上げて、人ばかり責める大人も、 子どもたちにさせればよいこともして、自分で自分を忙しくして苛立つ大人も、 子どものクラブや習い事

英語の先生のできること 

-先生も英語だけじゃなくて、他の科目も教えられるの? と、昨日、中学生に聞かれた。 「数学、算数、国語も教えるよ。」 というと、 ―ま、算数は誰でも教えられるよな。 と、言うので、試しに算数の問題を解いてもらった。 すると、途中の問題が、その前の問題で自分が出した答えと何が違うのかがわからなくなって「2つ目の①がわからない」と言い出した。 項目は、「単位量あたりの大きさ」 実は、1問目は表を見れば答えが出る問題で、計算をする必要はなく、どちらの公園の方が混み合

入学後を視野に

毎年、成人の日の3連休に三重県の私立中学入試の大半が終わり、順に結果が出始める。そして、今週末に大学入試共通テストがあり、しばらくすると私立高校入試が始まる。 今年も受験シーズンのピークが始まっている。 一方、今年の寺子屋の大学受験生はすでに進路を決めている。 寺子屋では、受験勉強をしている他の人たちと4月からも机を並べて学ぶのだから、ということで、進路決定者も1月末か2月末まで通ってもらうことが多い。 そこで、先週の土曜日、他の生徒が体調不良でお休みだったので、すで

大事なことはたいてい面倒くさい

今日は、成人の日 昨日、松阪市では20歳の集いが行われ、卒業生が2人、晴れ着のままお顔を見せてくれました。 卒業生の連絡の仕方がまずく、振り回された私が、若干不機嫌になってた頃に現れた卒業生ー 玄関を開けるや否や、「すみません・・・」から始まったので 一応、笑顔で出迎えて・・・でも・・・ 「もう、20歳だから、厳しいこといっておくけれど・・・」と、前置きをして、人を待たせるときは、きちんと連絡をするように伝えました。 毎年、事前の連絡ではなく、当日連絡をくれてくる

寺子屋の取り組み 2024 ②

昨日も書いたように、学校でできていないことが多すぎると感じることが年々増えている。 そして、生徒たちに衝動的というのか、直情径行的というのか、学校でどうしてるんだろう、と、疑問に思わずにはいられない授業中の言動が増えている。 例えば、お茶を飲みたい トイレに行きたい 伸びをしたい 立ち歩きたい 今、どういう状況なのかということを考えず、突然、すくッと立ち上がって、何も言わず教室の外に出ていく中学生(ときどき高校生も)も少なくはないー 入塾したての生徒は、何も言わずにお

寺子屋の取り組み  2024

寺子屋かめいは、今年3月に25年目に突入する。 開校したとき、    という目標を立てた。 しかし、23年と10か月後の今、 学校ではできないこと・・・というか、学校でできていないことが年々増えていると感じている。 昨日 ー証明って普通の人はしなくてよくない? と、「証明問題」が嫌いな中学3年生が言いだした。 「いやいや、義務教育で習うことは、普通の人ができていてほしいことだと思うけど、、、」 と、私がいうと ーでも、だったらさ、普通にできるように学校でも