J2第6節 水戸-町田試合まとめ
水戸4-0町田
10分 山口(水戸)
27分 山谷(水戸)
63分 ンドカ・ボニフェイス(水戸)
91分 松崎 (水戸)
試合総評
町田水戸共に4-4-2。水戸は外山、ンドカ以外の選手をここ3試合ローテーションし、今日も前節から6人入れ替え。一方の町田は前線を二枚入れ替えたのみ。連戦で積極的に選手を入れ替えた水戸とほぼ固定だった町田のコンディションの差が出た一戦となった。
試合開始からお互いハイテンションなサッカーを見せるが、流れを掴んだのは町田。平戸のセットプレーを軸に吉尾、佐野に決定機。水戸は山田を中心に試合を落ち着かせると、10分カウンターの流れから山口が得意の左45度からファー低めに巻いて先制。町田も反撃を見せポストを叩くシュートを見せるも27分、右サイドを抜け出した山谷がCB水本の消極的な守備とGK秋元の内よりのポジションを見逃さず、グラウンダーでニアを射抜いて追加点。前半は2-0で終了。
水戸はオープンな試合展開で運も味方につけて試合をリードも、前節ここから追い付かれているため不気味な試合展開。町田は平戸のセットプレーは光るものの中島、晴山のツートップが機能せず流れの中から崩すことが出来ない。町田は後半開始でこの2人を下ろしてセルビア人FW2人を投入。
後半流れを掴みたい町田だったが、49分に先程入ったばかりのステファンが負傷退場しゲームプランが崩壊。ステファンに変わって投入された安藤が積極的なプレーで試合を活性化するも実らず、62分に山口のセットプレーからンドカが決めて水戸が追加点。町田は水戸のNO.1ターゲット(ンドカ、183cm)が完全フリーな上、競ろうとしていた選手も中盤の佐野(176cm)とセットプレーの守備が非常にまずい。
更に町田はカードを受けていた小田のリスク管理で入った大谷が足を傷め酒井に交代。不運な交代が続き流れを掴めない。終盤は連戦の影響もあり運動量が落ち、フレッシュな水戸攻撃陣にカウンターを喰らい続けた。最後は91分ロングカウンターから松崎の左足ミドルで勝負あり。4-0と大差のついた試合になった。
水戸寸評
ンドカ、細川を中心に守備陣が失点を許さず、攻撃陣は美しいゴールの連発で完勝。ここ3試合選手を入れ替えて来たこと、また秋葉監督を中心に選手を入れ替えても戦術や技術レベルを落とさないチーム作りをして来たことが功を奏した。過密日程で急浮上出来るチャンスはある。
町田寸評
メンバー固定の影響もありコンディション面で水をあけられて敗戦。中島、晴山の両選手がポポビッチサッカーにフィットし切れていない印象もあり流れの中から水戸を脅かすことが出来なかった。特に中島は相変わらず裏抜けの脅威はあるだけにモヤモヤ感あり。シーズン途中の移籍もあるかもしれない。去年までの粘り強い守備陣とポポビッチスタイルの攻撃陣の融合はまだ発展途上という感じで、攻守のバランスをどの位置で取るかという点を定めたい。
水戸選手寸評
GK 21 牲川歩見 6.0
前半ナイスセーブを披露も枠内シュートはそれだけ。見せ場は少なかったがクリーンシートを達成。
DF 4 ンドカ・ボニフェイス 7.0
守備陣のリーダーとして圧倒的なパワー、スピードで中島、安藤らに上手く対応。セットプレーでも存在感を放ちゴールゲット。
DF 13 岸田翔平 6.0
派手では無かったが要所のカバーリングで素晴らしい場所に現れ経験値の差を見せた。
DF 24 細川淳矢 6.0
守備陣を上手く統率しクリーンシートを達成も、深い位置でプレスをかけられた際は不安感が残る。
MF 6 平野佑一 6.0
積極的に前方向にボールを散らし、2点目の山谷にスルーパス。入りはしなかったが思い切りの良いシュートも。カードもあり早めの交代。
MF 7 山田康太 7.0
一対一対応や要所でのターン、キラーパスが輝き試合を支配。試合を通して大きな存在感を放ち続けた。
MF 16 山谷侑士 6.5
ツートップの一角として登場。水本、秋元との駆け引きを制し技ありゴールをゲット。
MF 20 森勇人 6.5
試合を通して豊富な運動量を披露。試合終盤でもスピードに乗って前線に走った。ドリブルとミドルシュートは相変わらず魅力がある。
MF 23 外山凌 6.5
連戦で出場が多かったが最後まで上下動し続けた。戦術上のタスクが多いだけに今後の勤続疲労が心配。
FW 9 中山仁斗 6.5
つぶれ役として何回かチャンスを作り、山口の先制弾を演出。外山からのボールを中心に何回かチャンスがあったが得点は奪えず。
FW 10 山口一真 7.0
ここ数試合絶好調の左45度からのシュートで先制点を獲得。セットプレーのキックも輝き1G1A。
〈交代選手〉
MF 25 平塚悠知 6.0 (68分 ←平野)
カードを受けていた平野のリスク管理もあり登場。ハードな中盤の守備で町田にペースを握らせなかった。
MF 27 松崎快 6.5(71分 ←山谷)
カウンターの流れから強烈ミドルで初ゴール。右サイドでの起用が多いが左でもいけそう。
FW 48 アレフピットブル 6.0(71分 ←中山)
チームにだんだんと馴染んできた印象。力強い突破から深津のファールを誘い良い位置でのFKをゲット。
MF 15 奥田晃也 採点なし (81分 ←森)
一対一の守備で何度かカウンターのチャンスを作った。
DF 2 住吉ジェラニレショーン 採点なし(81分 ←山口)
足を攣った山口に変わり登場。10分+αを無失点で終わらせた。
監督 秋葉忠宏 7.0
豊富なタレントを上手くチームに組み込み、層の厚さを見せ完勝に導いた。今後の過密日程で更なる浮上に期待がかかる。相手の負傷交代やポスト直撃のシュートなどラッキーな面もあったが、内容面も上々。
アメフト、野球、サッカーの落書きです。