見出し画像

留学弁当(2023/11/24)

離島で和食を学ぶ「島食の寺子屋」1年間コースに通う生徒たちが、自らお品書きを考えて提供する留学弁当。8月に実施して以来となる留学弁当。
離島キッチン海士で、数々の観光客の方々に料理を提供してきた9月10月を経て、成長した生徒たちのお弁当インタビューです!今回は森川さんと田村さんがお品書きを担当しました。

左:森川さん 右:田村さん(聞き手:受入コーディネーターの恒光)

今回のお弁当のテーマは?

森川・田村:
「心あったか御膳」です。
寒くなってきたので、本当は温かい温度でお弁当をお渡ししたいんですけど、実際はそのようにできないので、せめて心が温まるようなお弁当にできたらいいなとのことで、「心あったか御膳」にしました。

そのテーマを実現する為に、どのような工夫をしましたか?

森川:
生のお野菜サラダみたいにすると、体が冷えやすくなるのかなと思って、野菜であれば温野菜にするとかにして体が冷えにくくなるようなイメージで作りました。

あと、前回のお弁当アンケートで、「白いご飯が冷たく見える」というご意見も頂いたので、白御飯ではなくて色のあるご飯にしました。
ただ、普通の炊き込みご飯だと、ありきたりになってしまうので、小豆で色付けをできたら良いのかなと思って、小豆おこわにしました。

今回使った食材のエピソードがあれば教えてください。

森川:
今回、福井さんの原木椎茸を使わせて頂くんですけど、以前にホダ木起こしのお手伝いをして、椎茸の原木を叩いて、それで椎茸が出てくるんだよってことを聞いていたのを、実際に仕入れのときに見れたので、自分が関わったものを今回のお弁当に使えて良かったです。

福井さんの椎茸

田村:
隠岐酒造の「室町」です。
もともと米粉シフォンを入れる予定だったんですけど、一風変わったものにアレンジしたいなと思いつつも、ずっとどうするか決まらなくて。

その時に、隠岐酒造の見学で試飲した室町が、けっこうデザートワインみたいな感じと隠岐酒造の方も仰っていたので、たぶんデザートに使えるかなと思い始めて。実際に「室町」を飲んでみた味も、黒糖とか黒豆とかそういうのと相性が良さそうだったので、合わせてみました。

隠岐酒造での櫂入れ体験

個人的にお勧めの一品があれば、お勧めしてください。

田村:
作ってみたいものを2人で出し合ったときに、偶然にも豆腐コロッケは一致していた一品ですし、けっこう上手く仕上がったので自信作です。

森川:
おからを使って何かしたくて。
しゃん山でよくおからが手に入るけど、定番の卯の花とか、おからドーナツとか定番しか思い浮かばないなかで、何か新しいものが出来たらいいなと思って。どうしても、パサつきが出るのを昆布だしとお酒と卵でしっとりさせようとしているんですけど。実際、どのようになるのか心配ですが、、頑張ってみました!

最後に食べ手の方にひと言!

森川:
今まで離島キッチン海士で先生が作られてきたメニューだけじゃなくて、自分たちでやってみたいことの挑戦を詰め込んだお弁当になったと思うので、私たちの挑戦を温かく受け止めてくださると嬉しいです。

田村:
1回目の留学弁当の時よりかは、生産者の方との関わりが深まっているので、生産している方もこういう作り方があったんだなと伝えられるような恩返しができたらなという想いがあります。ここから、新たな関わりが生まれたらなと思います!

(収録:2023/11/24 放課後 @島食の寺子屋校舎)