見出し画像

難しい

二〇二四年九月

九月最初は夏休みに入って、久しぶりに友達に会ったり親戚に会って幸せな時間を過ごした。自分のやりたいことと行きたいとこ食べたいものリストは全部制覇した。本土に帰って信号があってコンビニがあっての生活はもう馴染まれへんやろなぁ、とか思ってたけど本土ついた3時間後ぐらいにはもう何に対しても、わあ!ってなる感情は無くなっててちょっと変な気持ちになった。
休みの間に、気になっていた日本料理店に行ってきた。まず初めてお高い料理屋さんにひとりで行って、すごく緊張したし怖かった。でも、店主の方がとっても素敵な方ですごく優しくて、色々なことを教えてくれて、すっごくいい勉強になった。寺子屋のことも知ってくれていて、島生活についてもいっぱい聞いてくださって、今の日本の食事についてとかも色々お話ししてくださって、ここでも日本料理って深いなあって感じさせてもらった。もちろんお料理もすごく素敵で美味しくて幸せやった。また素敵な人に出会った。私はずっと人に恵まれている。

海士に帰ってくるとすぐに、あ、この生活やってなった。
急な栗拾いとか稲刈りとか。体と心で四季を感じる、大好き!
やっぱり目の前に山があって海がある生活の方が好き

栗拾い(今年はここ数年でいちばんの豊作らしい)
稲刈り

京都研修

辰巳屋・鳥米さんとの交流会

鳥米さん、辰巳屋さんに研修に行かせて頂いた。難しかった。
頭の中ちんぷんかんぷんですごく勿体なかった。もっと知識をつけておけば少しは理解できたかもしれない。日本料理の奥深さに頭がやられた。
何年勉強しても絶対いろんな考えが出てきて、その時代の考えも出てくる。だからこそ楽しいのかもしれへんなあとも思ったけど、自分に今何の知識もないから、どう生きればあんなに知識のある頭になるんやろうって
何かひとつを極めるってすごいことやなと思った。
鳥米さんの田中さんが料理の背景を俯瞰的にみる、文化的要素を知ることが大切と仰っていて、日本料理って食材や味付け、調理技術、盛り付けだけじゃないんやなと知った。思ってた以上に考えることが沢山あってこれからの人生が楽しみになった。私もあんな知識と技術を身につけて美味しくて美しい料理を提供できる日本料理人になりたいと思った。

サステナブルシーフード

「料理を通して社会貢献できそうなこと」
サステナブルシーフードのレシピを考えて気づいたことは、
食材にしても、調理過程でも勿体無いものが多いなと感じた。
例えば、食材は海のものだと未利用魚だったり、野菜だと規格外とかで出荷できない売れないものとか、特定のものになるけど人参の葉って売ってるとこ見たことないねんけど、どこに行ってるん?美味しいのに勿体ない。調理過程やったら、魚を捌いた後の骨とか野菜の皮とか。
食品ロスはもっと減らせると思うし、提供した後の食品ロスは美味しければでないって聞いたから、もっと頑張れば問題にならないようにできると感じた。あとは未利用魚はもっと活用できるとおもった。地元の家庭で消費できるような加工をしたり、給食に使ったり。そんな簡単なことじゃないかもしれへんけど、ちょっと工夫したら活用方法はたくさんあると思った。日本はもっと目の前にある食材を大切にするべきだと思う。

(文:島食の寺子屋生徒 冨田)