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新しい建物

こんにちは。島食の寺子屋・受入コーディネーターの恒光です。

この島に唯一あるホテルが、「Entô」という新しい名前でリニューアルオープンを控えている。7月1日がリニューアルオープンなので、もうすぐ。そんな折に島民向けの試泊の公募があったので、好奇心も手伝い参加してみました。

外部のお客様を本格的に迎える前の、オペレーショントライアルの要素もあり、アンケートに応えることが必須条件。

少し早めの15時半頃にチェックイン。梅雨で曇天が続いていたけれども、その日は珍しく晴れていた。部屋に入ると真っ先に海と空が目に飛び込んでくる。正直に言えば、この6年間で見飽きてしまった風景。波止場からも、内航船からも、同じ場所を見てきて、もう新しいものなんてない。と、最近まで思いかけていた。見せ方だけでこんなに変わるのかとビックリした。

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小一時間ほど、いつもと違う場所で仕事をしてみる。これが巷でいうワーケーションかと思いながら、あっという間に夕食の時間。

夕食の前にジオパーク展示エリアの案内ガイドがあった。空間だけ切り抜けば、化石がただ並んでいる空間。しかし、寺田さんの話の切り出しで、一気に空間の捉え方が変わる。

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「地球にぽつん」
長い時間の一コマにいて、大きな地球のうえにいるんだよって言われて、理解というよりかは共感に近かった。その後もガイドは続いたけど、最初の切り出しが印象的すぎて、もう心ここにあらずだった。

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夕食は鉄板の目の前のカウンター席。夕陽が眩しくて、そういえば夕陽を見に来たんだっけと思う位に夕陽を見た。そして、気付けば料理とお酒が始まっていた。

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ここの特徴は鉄板料理、そしてその前後のコースメニュー。
料理は料理長がトップダウンで決めるのではなくて、全厨房スタッフがお客様の満足を最優先で考えるそう。島食の寺子屋も負けてらんないなと思いながら、コースを通して料理の勉強をさせて頂いた。

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夜の部屋に戻ると、目の前で静かに景色が横たわっていた。
島に暮らしていると、だいたいは波の音や風を肌で感じたりするけれども、
それが全くの沈黙のもとに風景として横たわっている。

誰からも遠い場所にいるはずなのに、もっと遠い場所に行けるように思えたし、さらに遠くへ行きたいと思った。

まだまだ、これから忙しくなっていく「Entô」では求人もある。
ご興味があれば、まずは問い合わせてみてはいかがでしょうか。

(文:島食の寺子屋受入コーディネーター 恒光)