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“島食” を紡いでゆく。
5月に入り、漁港での仕入れ頻度も増え。水揚げされたばかりの鰤、シマメイカ、飛魚など沢山の魚を目にし、時には8キロ越えのブリに圧倒され。魚の視線を感じながら捌く毎日。今では少し慣れ?8キロ越えの鰤も包丁の入れ方に迷いながらもなんとか捌ききり。
急斜面をよじ登って野いちご採り。近所の柿谷商店さんで雪ノ下や紫蘇を摘ませてもらったり。
散歩しながら、「コレ食べれる?」「あしらいにいいかも」と。島全体が食材の宝庫。
こんなに物が溢れているご時世に、海士町産のみの食材で料理する。
他の料理学校とは一味も二味も違う、ココでしかできない学び。
海士町暮らしを始めた1ヶ月半頃、「海士町で暮らしながら日本料理を学ぶ」って、どんな言葉がしっくりくる?とふと思ったことが。
浮かんだのは「紡ぐ」という言葉。
”紡ぐ=さまざまなものをより合わせ、1つのものを作り出す”という意味。
日々の授業や島暮らしを通じて、島食が紡がれた先。“食”が届くまでの気づきを記します。
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ー島食を届ける
5月に入り、私たちが捌いた魚や料理を食べてもらう機会が少しずつ増えてきました。捌いた魚は海士町の子供たちの給食に。まかない、離島キッチンでお客様へ箱膳や会席の提供。食べてくれた人の反応を見るのは緊張する瞬間、美味しいの一言が聴ける嬉しさも。海士町の豊かな自然・漁師さん・農家さん・料理人、作り手の手しごとが紡がれて島食が届けられる。食が届く流れ、思いの循環が目に見えるのが、島食の魅力だと感じています。
今回は「島食のまかない」について。3人で11人分のまかない作り。楽しさもありながら、みんな目つきが変わり緊張感がひしひしと。チームごとにカラーもあり。まかないランチの日は、本当に待ち遠しくて!
私たちは3番目。季節感や海士町らしさ、バランスを考え、試作し望んだまかない。12時までに準備出来ず、改善点ばかりが残る結果に。鞍谷先生からは、あごのつみれ汁の実山椒のしびれが舌にずっと残るとのご指摘。山椒独特のスッとした香りを効かせたほうがいいと思って作った汁物。他の料理を邪魔してしまっていたことにやるせない気持ちに。料理の食べ合わせや彩り、盛り付けの量や配置。時間管理。気にかけることが沢山。とても勉強になりました。
まずは、なじみの3人で料理ができたこと。みんなに食べてもらえたことにほっとし。寺子屋のみんなとの思い出が浮かぶような素敵なお品書きを用意してくれたSちゃん。旬終わりかけ?と思っていた野苺を一生懸命、諦めず探してきてくれたTくん。一緒に作ってくれてありがとう◎
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◎風車の丘の野苺と橙の湧き水寒天 風車の丘って響きがいいかなって。 壁をよじ登って採った日を思い出して。
ー余。
余(あまり)というイメージだったけど。料理にとって「余」余白や余裕って、とても大切な要素だなと。
料理を器に盛り付ける際の余白の使い方/包丁をスムーズに、丁寧にぬくメリハリ/お客様に提供する際の器を置く作法やお声がけをするタイミング。
島で提供する、海士町らしさをより引き立てる大切な要素に。
離島キッチンもはじまり、気持ちよく島食を楽しんでもらうためにも意識していきたいコトの1つです。
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ー目標 (6月)
◎報連相
みんなへ共有徹底。
◎土いじりを日課に。枯れさせない!
シカク豆と黄もちとうもろこしが無事に成長することを願って。苗の成長を楽しみに🌱
投げ出すことなく!お世話を頑張ります。
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(文:島食の寺子屋生徒 橋本)