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さんぽ

気がつけば海士町に来てあっという間に2ヶ月が過ぎていて、もう6月も半ばになりそうです。
今日から海士町に住むのか〜。どんな生活が待っているのかな。 なんてドキドキしながら来島した3月の終わりを思い返すと、本当に昨日のことのように感じます。
一日一日が濃くて充実しているのに、意外とあっという間に感じるものです。
時間が経つにつれて季節も移り変わっていて、校舎前の桜が綺麗だった春は終わり、最近はドライブ中にYUIのSUMMER SONGをかけたくなるような(実際にかけまくっている)季節になってきました。

こちらへ来て、季節や食材の旬というものに敏感になったように感じます。
寺子屋でいろいろな食材に触れているからというのが要因の一つとしてありますが、もっと大きな要因だと思うのが『さんぽ』です。
4月から寺子屋のメンバーと一緒に、健康(ダイエット、、?)のためにと散歩を始めました。健康的な生活をするべく、毎朝6時半に起きて30分〜1時間くらい歩きます。
この2ヶ月の間に、私の住んでいる崎地区はほとんど歩いて、お気に入りの散歩コースがいくつかできました。大きな風車までのコース、牛のいるコース、隣の地区までのコース、30分で帰ってこれるコース、、、こんなところでしょうか。
コースはその日の気分で選びますが、どのコースもびっくりするくらい自然が綺麗で、4月5月は桜吹雪の中を歩いたり、鳥の鳴き声に耳を澄ませたりして春を感じました。

30分で帰ってこれるコースは、タイミングが合えば朝に漁へ向かう船を見ることができます(手を振ってみちゃったりなんかします)。それから、授業で使った食材(ふき、まきの葉、野いちごなど)が行く道の至る所にあって、そんなところからも季節や食材の旬を感じられます。

漁に向かう船が見える

最近は朝早く起きることができなくて、授業終わりの夕方に散歩へ行っているのはここだけの秘密ですが、夕方に行く牛のいるコースは夕日がとてもきれいなので、日の入り時間を調べて散歩に行っています。
日の入りの時間が遅くなってきていて、夏が来ているな〜と感じます。

牛のいるコース

こんな超絶景を見ながら季節を感じることができて、心も身体も健康になれる「さんぽ」。
なんて最高なのでしょうか!

それから、散歩中には地域の方とお会いすることもあります。ある方は畑で作っているレタスを、持っていきな!と分けてくださったり、ある方は私たちが野いちご集めをしていたら、わざわざ収穫したものを家まで届けてくださったり、、、
地域の方々のあたたかさにとても感動して、そこでも散歩をしていてよかったなと思います。

あっという間に6月ですが、これから夏秋冬が来ると思うとこの景色がどんなふうに変わっていくのか楽しみになります。まだまだいろいろな発見がありそうです。これからもさんぽを続けていきたいです。
なるべく毎日。

(文:島食の寺子屋生徒 武井)