ひきだし
6月は梅しごとから。晴天に恵まれ、収穫日よりに。
梅農家丹後さんの梅畑にて、梅郷(ばいごう)、紅映(べにさし)の収穫のお手伝い。
島民の方から引き継がれた梅畑は、綺麗に整備され、農薬、肥料も不使用。海士町崎の自然の中で育まれ。
背の高いところは、はしごをつかって。手を伸ばしながら葉っぱに隠れた梅を取り逃さぬよう、みんなで念入りに1本1本確認。
大ぶりでつるっとした梅郷。ほんのり紅色を帯びた紅映がコンテナいっぱいに。収穫後は、丁寧に目視で選別。
選別機をころころと転がる、まん丸の梅の姿も何だかかわいらしくて。
今回は収穫、選別という一部のお手伝い。
昔ながらの自然栽培が守られ、収穫までの手間と丁寧な手仕事プラス、海士町ブランド「蘇婆訶梅(そわかうめ)/蘇婆訶=幸あれ」として、島民の方の思いも一緒に届けることを大切にされていること、地元に根付き引き継がれる姿を間近に見れたことも収穫でした。
梅を仕入れ、寺子屋でも梅しごと。寺子屋も梅の香りに。
天然のフレグランスに癒やされ、助けられる日々でした...!
ー”暮らしを楽しむ ” ひきだし
寺子屋から帰ってきたら、お茶しながら~梅しごと。
シェアハウスもほんのりと甘い梅の香りに包まれ、幸せな気持ちに。
梅郷と受粉用の梅を使わせて頂き。(まなび🌱 受粉用の梅?・・・梅の中でも、南高梅など自身の花粉で受粉して実をつけれない品種も。梅郷など違う品種の梅との受粉が必要!)
完熟梅は梅干し、梅ジャムに。青梅は梅酒に。梅ビネガー、はちみつのカリカリ梅、梅の白ワイン煮に初挑戦。
島暮らしをしながら、生産者さんを通じて食材を知り、料理して提供。食す。
毎日、暮らしの楽しみ方の引き出しが増えていくような。
梅ジャム・ビネガーは水割り、豆乳とわってラッシーもどきに。暑い夏のお供を増産中です◎
ー “旬を盛る” ひきだし
遅めの梅雨入り。山陰ならではの湿気を感じる暑さが厳しい日も。
今月は離島キッチンでお客様に提供させて頂くことも増えてきました。
鞍谷先生が考案される品々には、一皿一皿に旬が盛り付けられ、目でも楽しめる。暑さを和らげるような工夫も鏤められていて。食材の歯触りや相性など細やかな気配り、共に願いも込めれています。
◆水無月(野苺ジャム)、青梅煮
<水無月>
白いういろうの上に小豆を乗せ、三角形にカットして提供。
1月から6月までの半年間の罪汚れを払い、無病息災を願って食べられる京都の郷土菓子。お客様の無病息災を願って。
<青梅、梅ゼリー>
暑さが厳しくなる日も多くなり、涼しさを感じられるように。
ガラスの器、ゼリーなど涼しげな水菓子に。
◆「茅の輪くぐり」を模した、あしらい
<茅の輪くぐり>
茅の輪をくぐることにより心身を清め、無病息災や厄除け、家内安全を願う。ラディッシュ、じゃが芋、胡瓜などで輪を作り、「茅の輪くぐり」を模したあしらいに。
◆季節の葉 あしらい
柿、桜、銀杏、紅葉、笹、葛の葉をあしらいとして。
葉を添えることで、料理に彩りを加え、旬を表現する。空間を埋めたり、直に置けない料理の受け皿の役割も。
葉の大きさや緑の濃淡など、1ヶ月の間でも、葉の変化で季節の移り変わりを感じます。
葛の葉を料理の蓋として。お客様が葉を外してから料理の全貌が見える楽しみも。
ー 次の1ヵ月で絶対に達成する目標
・卵焼きを”出し巻玉子”にする。
・何のための工程なのか、考えながら料理をする。
・四季、旬の知識を増やす。
・ともろこし、シカクマメのお世話を継続!
ー 風流の会
・収穫祭
<開催時期>とうもろこしの食べ頃
みんながせっせとお世話している夏野菜を楽しむ会として、一緒に出来たら良いなと思っています◎
・SUMMER FES
梅を使った涼しげなスイーツが作れたらなど...検討中です>>>
(文:島食の寺子屋生徒 橋本)