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第2話 イメージはどこから? (3stepのススメ) 栃木県鹿沼&日光市へ



【課題】 イメージは理想

ここでは、イメージを感じるまでの過程を追います。ここでいうイメージとは  "理想" です理想と根源を結ぶとが出来上がります。その軸を中心に、店舗のコンセプトから、規模、内装、スタッフ、内容、予算など全てが決まってきます。
〈Step1→2→3〉 にまとめてみました。それぞれのStepの「〜私の場合は 〜」では、実際の体験を参考までに記載しましたが、皆さんなりの方法を見つけて下さいね!



〈Step1〉 知らぬ土地を訪れて

深山巴の宿(じんぜんともえのしゅく)にて

〈Step1〉
まず、知らない土地を訪れてみるといいですよ。初めて出会う環境に囲まれて、感受性が高くなり、イメージに気付き易くなります。

〜〜〜私の場合は、栃木県鹿沼&日光市へ向かいました〜〜〜

 ・日光三社を訪れ、勝道上人の軌跡をたどる

きっかけは、現在の古い店舗でお世話になった岩本氏が栃木県鹿沼市へ移住なさったので、遊びに伺うことになりました。
岩本氏曰く、日光三社といえば本宮神社・滝尾神社・二荒山神社だそうで、本宮神社近くの四本龍寺も含めてご案内して頂きました。
さらに、日光三社から車で30分ほど足を伸ばし、天平神護2年(766年)、勝道上人が日光開山前に修行したと言われる、古峰ヶ原高原の深山巴の宿(じんぜんともえのしゅく)にも訪れました。

それぞれをゆっくりと歩いていると、混沌とした妖気のような、美しく柔らかい曲線を描いた空気を感じ、それは地面下からジワジワとやってきます。しかし時々、瑞々しくも透明で鋭角な硬い音がよぎり、地面より上斜めから刺すようにやってきます。地下と地上の戦いです
これが俗にいう "パワースポット" かもしれませんが、「パワー」というより、「戦い」「衝突」「せめぎあい」だと私は思います。

「深山巴の宿」にいたっては、息苦しくなるほどのヌメっとした、トロッとした( ドロッ ではない)空気感が鎮座しており、一人だったら呼吸困難で生きて帰って来れなかったんじゃないかな。

「あー、怖かった。一体なんなんだ!?」
というのが正直な感想でしょうか。
しかし、この得体のしれない衝撃を受けることが、自分の中にあるイメージに気づくことに繋がると、私は信じています。



〈Step2〉 メモって

岩本さん宅の裏を流れる黒川で、メモを描く

〈Step 2〉 
自分に合ったメモ方法を見つけるといいです。例えば、単語、文書、造作、工作、数字、絵、記号、音声録音…など、色々ありそうですが、"意味や概念のないもの" の方がイメージのヒントは掴みやすいかと思います。

〜〜〜私の場合は、絵メモです〜〜〜

 ・スケッチブックを片手に、黒川の辺り

さて、深山巴の宿での怖い体験、いや、大事にしなければならない感覚など、忘れないうちにメモろうと、岩本さん宅の裏の黒川のほとりで独り、スケッチブックに絵でメモりました。黒川は、日光市や鹿沼市を流れる清く凛とした川です。
今回、数枚書いた絵メモから出てきたキーワードは、「重ね」「居る」「変わらぬ」「ぬめり」「浄化」「筋」「移る」「ゆるぎない」でした。

私の孫の絵ではありません。子供もおりませんが。


〈Step3〉 体当たりして、パワーチェック

岩本さん宅の裏の檜(ヒノキ)林と、My三線

〈Step3〉
恐ろしくも大事なものをメモして確認したら、それに向かって自分をぶつけてみるといいです。例えば、走る、飛ぶ、見る、聴く、潜る、歌う、吠える…など、無心になれるもの、自分の人生のバロメーターになるものがオススメですよ。
ここでは、"今の自分のパワー度" をチェックできますよ。

〜〜〜私の場合は、音楽です〜〜〜

 ・ 三線を片手に、檜(ヒノキ)林の中

人の前で歌うよりも、林の中で歌う方がエネルギーが要ります。林には何百、何万歳(もっと?)の多くの生命が生きていて、そんな大勢のご先祖様を相手に歌うのは勇気が要るもんです。そこで出しきれなかった部分が自分の弱さで、今回は、約30%の弱さを自覚しました。これは何をやっても今の自分ではパワー70%しか出せないという事です。こんなことでは寺子茶屋はつくれません。チーン、自滅。

ま、いいか。仲間とお酒を酌み交わし(65%にダウン)、とりあえず寝よう。(60%にダウン)
羊が1っぴ…グウ・・・

もはやゲル! 岩本氏のお庭に常設の野外テント


広く整った快適な室内には、岩本氏のアウトドア精神が現れる


【特記】 岩本氏&小梅、 そして仲間

さて、ここで特記すべきは、鹿沼市に招待してくださった岩本氏と小梅です。

 ・貫禄ある亭主の岩本さんと、我が道をいく小梅
岩本氏の目を見張る亭主(ホスト)ぶりには頭が下がる思いです。必要なものはドラえもんのポケットから取り出すように、しかも、あ・うん の呼吸でスッと出てきます。一緒にお酒を飲んでも乱れず、"余裕"の会話で楽しませて下さいます。

(憧れるなあ。私は、まだまだだ。恥ずかしい。)
(きっと岩本さんは、昔は血を吐きながらも仕事をしていたに違いない…。凄みがあるもん。そうだ、血だよ!)

と、また絵メモりたいと思いつつ、酔っ払って寝てしまいました。(パワー50%にダウン)
ちなみに、"小梅" は岩本氏の愛する黒柴犬なんです。一緒に歩いていると、とにかく私たちの前を歩きたがります。
小梅、我が道を行く! 
小梅、寺子茶屋を頼む! 

いつも仲良し、小梅と岩本さん


以上、2泊3日の小旅行。5月が終わる梅雨入り寸前の頃でした。
岩本さん、小梅、大変にお世話になりました。そしてランダムにご一緒した、焚火好きの学芸員さん達、幼稚園の先生、(来る)寺子茶屋の歌姫も、過分なお気遣いありがとうございました。



【結論】 イメージはどこからも来ない

イメージはどこからもやってきません。今回お話ししたような自然や人など、自分を取り囲むあらゆる環境や生命体に影響されて、自分から溢れでてくるものだったのです。

さて、次回は、

(予告) 第3話 お金はどこからくるの?  「①自己資金 ・ ②助成金 ・ ③借金」

イメージは溢れるように湧き出てくるものと書きましたが、そんな感じでお金も泉のように湧き出てくるといいなぁ。

橋本陽子 
令和5年( 2023年)8月7日 晴、時々雷雨 夏らしい


参考・関連資料

・日光三社

・本宮神社近くの四本龍寺

・古峰ヶ原高原の深山巴の宿(じんぜんともえのしゅく)

・黒川


何かを感じさせてくれることや穿った見方などの感覚は、この本の影響がありました。
・テーマパーク化する地球
東 浩紀