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起業の「目的」と「手段」。 実はテラエナジーはNPO支援したくて立ち上げられた会社です !

こんにちは。テラエナジーの伴走支援を行っている山中はるなです。

テラエナジー株式会社はご存知の通り、ご家庭や企業への電気の小売を行っている会社です。でも、「電気が売りたい!」と思って起業したわけじゃないんです。

???
じゃあなんで電気売ってるねん?

ですよね。

テラエナは、現在取締役である竹本、ツルノ、本多が中心となって立ち上げました。彼らは浄土真宗の僧侶であり、長い付き合いながら、それぞれの関心が違いました。

ざっと紹介しますと…

竹本…NPO法人を立ち上げ、自死自殺を考えている人、自死遺族の支援を行う。良いことをしているNPOがどうしたら資金的にも持続可能になるか、強い関心を持つ。
ツルノ…これからの日本で、お寺が地域コミュニティの精神的・地理的な要としてあり続けるためにはどうしたらよいか。
本多…仏教と環境問題はどう両立するのか。どのように環境は仏教で扱われてきたのか。

………相当変わった僧侶達です(笑)。

結果、テラエナジーのビジネスモデルは、

①利用者の電気利用料金の最大2.5%をテラエナジーからNPOなどに寄付する「ほっと資産」という仕組みを持ち
②お寺もその寄付先として、地域コミュニティをサポートする仕組みにほっと資産を活用できる様になり
③しかも販売する電気は自然エネルギー由来80%のものである(日本全体平均は16.9%)

という3つの目的をもち、その手段として電気の小売を行う会社になりました。起業メンバーそれぞれの生き様がそのままビジネスモデルとなった会社であります。

そして先日、①に関連し、「2020年度ほっと資産団体レポートTERA REPO2020」が完成しました。今日はほっと資産団体について詳しくご紹介していきたいと思います!

ドイツのおっちゃん達が立ち上げた電力会社の話から着想

代表の竹本の強いこだわりから生まれた「ほっと資産」。

皆様のご理解・ご支援のお力で、昨年2020年の実績で1,011,980円の寄付を全国29の団体にお渡しすることができました。

そもそも、竹本が「寄付つきでんき」の着想を得たのは、起業する前年の2017年。「仏教と環境」の勉強会で知ったドイツの小さな電力会社の起業の物語からでした。

過疎化が進み産業も衰退していたこの農村では、村民にとってかかせないバス路線が、大幅な赤字により廃線となる危機に瀕していました。そこで電力自由化に可能性を見出した農村のおじさんたちが立ち上がり、自分たちで電力会社を設立したのです。数年後には収益を上げ、今ではバス会社を買い取り無償で走らせているというのです。

当時、NPO法人の運営に資金的な行き詰まりを感じていた竹本は、この物語に一筋の光明を見出し、テラエナジーの創業に向けて、猛スピードで動き出しました(この時の様子はツルノのnote「ソーシャル坊主起業奮闘記」より)。

ほっと資産のシンプルな仕組みと登録団体のユニークさ

電気料⾦をお⽀払いいただくとその内の上限2.5%をお客様の指定した団体にテラエナジーから寄付を行う、という非常にシンプルなものです。 

日本には他にも寄付つき電気を販売する会社がありますが、NPOの支援をしたい、と立ち上げたテラエナだけあって、最大寄付率がトップです。

また、その寄付先は自薦他薦を問わず応募し、社会的に意義のある活動を透明度高く行っておられるという審査を当社で行い、選定をするというものです。

ほっと資産団体の特徴としては、世の中にあまり名の知られていない、地域に根ざしたユニークな活動を行っておられる団体さんが多いことです。

例えば、京都の京北でアート・クラフト・世界の音楽会を開催されているツクル森さん。

電力を切り替えていただくために、誰もが知っているNPOを寄付先にするという方法も考えました。しかし、設立当初の「広く知られていないけど意味のある活動を行っておられる団体こそ支援したい」という思いから今の形になりました。

現在の寄付先団体一覧はこちら

そして私達はこのほっと資産団体を100に増やしたいと思っています。ほっと資産の総額も100万円から200、500、1000万、1億を目指しています。寄付文化があまり根づいていない日本で、インフラを使うことで自動的に寄付が回る仕組みを根づかせたいと思っています。

ほっと資産団体、募集中!

ほっと資産団体は常に募集をしています。現在36の団体にご登録頂いていますが、まだ地域やジャンルに偏りがあります。環境保護団体は8つ登録頂いていますが、出産・子育てや人権保護の団体は1団体だけですし、女性支援に至っては0です(涙)。

このnoteをお読みの方で、ご自身やお知り合いが活動されていたり、コレという推し団体がある方、ぜひテラエナジーのほっと資産団体にご推薦下さい!

対象事業の領域は、SDGsのテーマに沿ったもので、社会的なつながりを育み、孤独感の解放に資する事業です(特定の政党を⽀援する事業、政治主張の広報を⽬的とする事業は、「ほっと資産事業部」の活動趣旨に反するため、寄付の対象になりません)。

ご関心のある方はぜひこちらから資料をチェック下さい。読んでもわかりにくい、とりあえず話を聞きたい、という方は、下の問い合わせフォームからご連絡下さい!

募集要項
https://drive.google.com/file/d/1K0wsQOmx_WTUsL8T2PIXjivs5YGM4Eta/view
ほっと資産団体用お申し込みフォーム(自団体の申込みはこちらから)
https://docs.google.com/forms/u/1/d/e/1FAIpQLScBGcuNiWiVh4HihMkpf2dBB_qv681gmDS2WlipNNz96kaWQA/viewform
問い合わせフォーム(推し団体情報はこちらからお送り下さい!)
https://tera-energy.com/contact/
詳しくはテラエナジーHPの「寄付認定を希望される法人・団体さま」ページ
https://tera-energy.com/application/

そして、実はテラエナジー社内には、NPOの資金調達をサポートする、準認定ファンドレイザーという資格を持ったメンバーが3名もいます(私も先日取得しました)。なので、ほっと資産以外でも、資金調達に関するご質問などありましたら、こちらもぜひお寄せ下さい!

本日はここまでです。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

山中 はるな(やまなか はるな)
(株)リクルートでの企画職を経て、2009年から京都市まちづくりアドバイザーとして区基本計画の策定、地域活性化のためのワークショップを行う。2015年より京都市ソーシャルイノベーション研究所のイノベーション・コーディネーターに就任。「これからの1000年を紡ぐ企業認定」、「イノベーション・キュレーター塾」の立ち上げを行う。2020年宮崎県延岡市に移住。旭化成(株)延岡支社地域活性化推進グループとの共催で「U35nobeoka未来会議」「w35nobeoka女性起業家会議」をmoyamoya innovationsにより実施。たまに、ドラァグな仮装をして、バーを開いたりします↓

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テラエナジーでんきのWebサイトはこちら
https://tera-energy.com/

3分で完了!テラエナジーでんきのお申込みはこちら
https://tera-energy.com/form/#anc-top

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