これであなたも節電マスター!家計にやさしい夏の省エネテクニック!
こんにちは。テラエナジーの企業支援を行っている山中はるなです。
今夏の電力について経済産業省より見通しと対応が発表されました。「今夏は、安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる見通しとのことですが、例年どおり、無理のない範囲での効率的な電力の使用(省エネ)をお願いします」とのこと。暑さ対策に気をつけながら、無理のない範囲での節電をお願いいたします。
しかし、日頃から家計と地球に優しい節電知識を得ることはとても大切です。
コラムを読み終わったら、今すぐ節電したくなるかもしれません!
毎月どのくらい使ってる?消費電力量を調べてみよう
ご家庭やオフィスでどれくらいの電力を使っているか、即答できる方は多くありません。春や秋の冷暖房を使わないシーズンは、電力の使用量が少なめになるように、季節によっても変化します。
毎月の請求書(検針票)をお手元にご準備ください。
こちら、我が家の請求書なのですが、赤丸で囲った部分が5月13日から6月9日までの使用電力量になります。ちなみに我が家は築20年以上の戸建ての2人暮らしで、会社員とフリーランスの組み合わせなので、私は日中も家にいることが多いです。
こちらは、全国平均、2020年度の世帯人数ごとの月額電気料金です。
データ:家計調査 家計収支編 総世帯 2020年次より作成
電気使用量は、【住居の立地条件(気温や湿度、日照)】【使っている家電】【世帯人数】【家の気密性(新しいマンションほど冷暖房効率が良い)】【家の滞在時間】等によって変わってきます。
また、オール電化や、夜にお湯を沸かすシステムなどを導入されているお宅は使用量も多いかもしれませんね。
こちらは、東京都の調査ですが、建て方×世帯人数別の電気消費量のグラフです。戸建て住宅のほうが集合住宅より使用量が多いことがわかります。
棒グラフが世帯全体の使用量です。戸建の2人世帯の平均は331kWhですね。
○の下の数字は一人あたりの使用量です。世帯人数が増えるほど一人あたりの使用量は減っています。
データ:住宅の建て方、世帯人数別のエネルギー消費量について
平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書より抜粋
我が家は宮崎にあり、年中を通して温暖な気候です。夏と冬のピークは250kWhを超えますがそれ以外は200kWhを切るので、節電できている方ではないでしょうか。
みなさんのお宅はいかがだったでしょうか?
気になる家電の電力消費量を見てみましょう
家庭の電気料金の中で一番料金がかかるエアコンの料金の調べ方です。まずご家庭のエアコンの、丸印のあたりをご覧下さい(機種によって表示がある場所が変わります)。
この様な表があると思います。
こちらの【定格消費電力】をご覧いただくと、冷房1.660kW、暖房標準1.480kW、暖房低温2.280kWと書かれています。こちらが1時間あたりに使用する電力量です。
ちなみに、冷房は室内温度27℃、室外温度35℃の場合を想定しており、暖房は室内温度を20℃、室外温度は7℃の時を暖房標準能力、2℃の時を暖房低温能力としています。
そしてこの数字に、1時間あたりの電気料金をかけたものが、使用電力料金となります。
算出式は以下の通りです
【消費電力(W) × 使用時間 × 1kWhあたりの電気料金(25円を想定) = 電気料金】
1660kW=1.66Wなので、計算式は以下の通りになり、我が家では1時間あたり41.5円の電気料金がかかることになります。
【1.66W ✕ 1時間 × 25円 = 41.5円/kWh】
5時間連続して使う場合は、単純に41.5円×5時間、というわけではなく、連続で使い続けた場合、部屋の中の空気が冷えているので、段々と使う電力量は減ります。部屋の気密性が冷房効率に大きく影響します。
ちなみに、我が家のエアコンは2017年製で4年前のものです。最新のものは効率が上がっています。
また、クーラーの大きさもポイントです。以下は三菱電機ルームエアコンのカタログから抜粋したものですが。同じ商品でも14畳用と29畳用では使用電力量が3倍近く違います。
冷蔵庫の消費電力ですが、我が家の冷蔵庫は扉の内側に使用量の表が貼り付けてありました。(冷蔵庫の裏にあるケースもあるようです)
赤枠内に【消費電力量】と書かれています。こちらは年間の使用電力量の目安です。
440kWhとかかれていますので、こちらに電気代25円をかけてみますと、年間の電気料金がでます。
440kWh × 25円 = 11,000円(年間)
年間11,000円なので、月平均で900円ちょっとですね。
節電方法をご紹介
今まで見てきたように、エアコンも時と場合によって使用電力量が変わります。
冷房時でしたら、カーテンを閉めて外気の熱い熱を断熱したり、直射日光が入らないようにする。こまめにオンオフをするのではなく、必要な時間冷やし続ける、設定温度を28℃などに設定し、扇風機やサーキュレーターを併用して体表面温度を下げる工夫をするなどがあります。
また、排熱の邪魔をするので、室外機の前にはものを置かないのもポイントです。(暑さ対策に気をつけながら、無理のない範囲での節電を!)
暖房時の場合は、こたつや電気ブランケットなどで、体表を直接温めてエアコンの消費量を減らすのも手です。私はぬくぬくのスリッパと電気座布団を愛用しています。
また、家族が別の部屋でそれぞれエアコンを付けるよりも、一つの部屋に集まったほうが電気代は押さえられます。冷たい・暖かい飲み物を飲んで身体の内部から温度を調節する方法もありますね。
いろいろな方法があると思いますので、ぜひ工夫してみて下さい!
【冷蔵庫】
節電ポイントとしては、ドアの開閉頻度を減らす、開け放さない、加熱したものは粗熱を取ってから冷やす、庫内の温度調節レバーを調節する、などがあります。
冷蔵庫は詰めすぎないほうが電気効率がよく、冷凍庫はみっちり詰めた方が保冷効果により節電につながります。
また、排熱箇所を壁から20センチ程度離すと良いでしょう。直接冷蔵庫に触れてみるて、暖かくなっている部分が排熱箇所です。
【電気の利用時間による節電】
テラエナジーの市場連動プランにお申し込みのお客様の場合、ご利用の時間によって電気料金が変わってきます。
Instagramのでんき予報や、直接JPEXのHPをご覧いただくと、その日の電気料金の推移が見て取れます。それにより、料金が安い時間に電気を使う家事を行うなど、節電ができます。
また、「スパイク」といって、お盆時期や年末年始に料金が高くなることがあります(短距離選手のスニーカー裏のスパイクのように、急に価格が上がってグラフの様子がツノのようになることからそう呼ばれます)。その場合は、電気を使う家事は高い時間を避ける。できるだけ冷暖房を一つの部屋にまとめる、などが節電方法として上げられます。
ここまで、電力使用量の調べ方、家電の消費電力と計算方法、そして節電方法を見てきました。
ぜひお宅の使用量や家電の消費電力を調べて、できることから節電してみて下さい。電気を生み出すのにはエネルギーが必要なため、ひとりひとりの節電が、地球を守ります。
長い時間お付き合いくださりありがとうございました。また来月もお会いしましょうー。
経済産業省による今夏の電力の見通しについて、もっと詳細なデータや見解をお知りになりたい方は「2021年度夏季及び冬季の電力需給の見通しと対策について」をご覧ください。
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山中 はるな(やまなか はるな)
(株)リクルートでの企画職を経て、2009年から京都市まちづくりアドバイザーとして区基本計画の策定、地域活性化のためのワークショップを行う。2015年より京都市ソーシャルイノベーション研究所のイノベーション・コーディネーターに就任。「これからの1000年を紡ぐ企業認定」、「イノベーション・キュレーター塾」の立ち上げを行う。2020年宮崎県延岡市に移住。旭化成(株)延岡支社地域活性化推進グループとの共催で「U35nobeoka未来会議」「w35nobeoka女性起業家会議」をmoyamoya innovationsにより実施。たまに、ドラァグな仮装をして、バーを開いたりします↓
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