新しい修学旅行の提案。1200年の歴史を紡ぐ京都で学ぶSDGs
京都らしさ溢れる探求型修学旅行
テラエナジーは「なんで?がいっぱい、京都と学ぶSDGs。Q都スタディトリップ」に参加し、修学旅行生に対して学習コンテンツの提供を行っています。
2023年6月、修学旅行で京都を訪れた千葉県の中学校3年生の1クラス35名に、西本願寺さまにて、テラエナジーを起業した想いや取り組み、気候変動の問題についてお話ししました。
この学校では、中学1年生からSDGsの学習を始め、地域の取り組みにもフィールドワークを実施するなど積極的に学びを深めているとのこと。今回はせっかく修学旅行で京都に訪れているのだから、京都ならではの取り組みを学びたいとテラエナジーにお声かけいただきました。
対話と話題提供によるプログラム
まず、会場としてお借りした西本願寺さまについて説明。歴史の教科書に出てくる浄土真宗や親鸞聖人について今に生きる教えを紹介し、鎌倉仏教の学習定着率向上を狙いました。
そして、SDGs探求学習の本題に入ります。学生に「なんでお坊さんが電力会社をつくったと思う?」との投げかけからスタート。各班で相談しながら一つ答えを考えてもらいます。
「大正解!」というものや、「確かにそんな想いもあったな!」と気づかせてくれる答えや、「それはないけど面白い!」とユニークな回答を楽しみながら、対話を進めます。
学生の答えを糸口に、気候変動の現状や電力自由化の仕組み、寄付つきでんきに込めた想いを説明します。
学生からのドキッとする質問
学生からするどい質問をいただきました。
良い質問です!いくら環境にとって良いことでも毎月の支出があまりに高くなってしまっては負担の大きいことです。各会社のプランによるので一概には言えませんが、テラエナジーより電気代が安くなるところは他にもあります。
電力会社を自由に選べる時代です。値段重視の電力会社もあれば、地域密着の電力会社もあります。テラエナジーのように社会的な活動を優先するソーシャルグッドな電力会社もあります。
皆さんの欲しい未来を想像して、想いに叶う電力会社を選択して欲しいと思います。
思ってもなかった嬉しい感想です!エネルギー事業は国家政策であり、国によって制度が全然違います。テラエナジーは小さな会社なので世界進出は発想さえなかったです。
しかし、「寄付つきでんき」の仕組みや想い、宗教者が電力会社を起業し社会貢献するというチャレンジは世界に広がっていけば良いなと思います。私たちが起業する大きなきっかけとなったのがドイツのシュタットベルケという都市公社の取り組みで、寄付つきでんきの着想を得ました。テラエナジーの想いや取り組みが真似される形で世界にテラエナジーが拡散されると嬉しいです。
そうそう、そういえば、つい先日「NHKワールド JAPAN」で京都の仏教の取り組みが特集され、テラエナジーも紹介していただきました。代表の竹本が起業の想いについて熱く語っていますのでご覧ください。
NHKワールド JAPAN
「Rethinking Buddhism: Uniting Modern Society with Compassion」
ゆるやかな対話と話題提供で、あっという間の90分間でした。
電力会社を選ぶことは社会への投票行為
感想を聞くと、それぞれに学びや気づきがあったようです。
電力会社に限らず、私たちの選択がこれからの社会をつくっていきます。是非とも皆さんの欲しい未来を想像し、その想いに応えてくれそうな応援したい会社や商品を選んで欲しいと思います。
温故知新。過去から連綿と続く歴史や思想を礎に
京都は、延暦13年 ( 794年 ) に桓武天皇が平安京に遷都してから1200年もの間、ひとつの都市としてあり続けた世界でもめずらしいまちです。長い歴史の中で地震や火事・洪水などの自然災害、飢きんや疫病の流行などなど、数々の危機に直面しながらも、人々は力をあわせて乗り越えようとしてきました。
そんな古都・京都では「温故知新」と言われるように、過去から連綿と続く歴史や思想を礎に、時代の流れを取り入れた事業が多いように感じます。
宗教都市・京都で、僧侶たちが真剣に社会の持続可能性を高めようとチャレンジする事業を見聞し、日常を離れた場所だからこそ生まれる気づき・学びを提供します。
今後も、教育旅行や、若い世代の方々との接点を深めていければと思います。
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執筆:霍野廣由
写真:藤井一葉
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