公道を走るポルシェは生きづらい
若者支援をしていると、「社会で生きづらいな」って方に触れることが多いのですが、脳に「超ハイスペックエンジン」を積んでるがゆえの不適応みたいなこともあるねんな、というお話。
社会生活の「なんかしんどい」の原因を探るためにいわゆる知能検査を受けていただくことがあります。検査結果が低くでると「知的境界域」と言われ、知的障害とも診断されないが、働くとなるとしんどい。
でも、数%くらいの割合で、ドンっと偏差値130を超えてくるような方々がいます。
IQ高いっていいな、オードリータンみたいに、プログラミングとかささっとできちゃうんでしょ?とか思うじゃないですか。確かにプログラミングをやってもらうとむちゃくちゃ理解度が高かったりするんです。
でも、ハイスペックだからこその苦しみがあることに最近気付いてきました。
人より3,4手先まで見通せるので、周りとのタイムラグがあります。あと、超高感度センサーも搭載してるので、人の感情の機微を感じすぎたり、記憶が良すぎて苦い思い出もフラッシュバックしやすかったり。
そんな方々は、ポルシェのようなスポーツカーで市街地を走ってるみたいな感覚があると思うんです。そんなポルシェたちが思いっきり走れるレースコースを用意する必要があるなぁということで、支援の中で、かなり特殊だとは思いますが、面談時にプログラミングを教えてたりします。
若者支援では、就労支援もするんですけど、その他に【専用レース場を作る】みたいな感覚もあって。
今の社会は狭い市道ばかりで、【ポルシェさん】には生きづらい。
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