駐妻たちは、英語が話せるのか?
結婚に興味がなく、仕事こそが生き甲斐だったわたし。
ですが、ひょんなことから結婚し、仕事のスタイルを変えていく決断もし、「駐妻」として、春からロンドンで生活をしています。
「駐妻」とは。
パートナーの海外赴任や海外留学に帯同する、女性のことを指します。ほとんどの場合が結婚をし、自らの仕事を辞めて、配偶者としてパートナーについていく。
言葉にしてみたら、余計にだな。まさか、自分が「駐妻」になる未来が来るなんて、夢にも思っていませんでした。夢にも思っていなかったからこそ、「駐妻」の生体に興味があるんですよね。もちろん、自分自身を含めて。
『急に海外に住むことになって、英語どうしてるんやろ?』
まず気になっていたのは、これです。
確かに、気になりますよね。実際に、わたしがロンドンで住み始めることを伝えた時、知人・友人から、ほぼ百発百中でこの質問をされました。「英語は話せるの?」って。
そりゃあ、海外で生活をするんだ。日本語で押し通すわけにはいきません。英語が話せなきゃ、生活できないだろうと思いますよね。
「駐妻」たちの英語のリアル。どうなっているんでしょうか。
駐妻たちは、英語が話せるのか?
結論から言います。
ロンドンに来てから、数名の先輩駐妻さんたちとお会いしました。その度に、「英語は話せますか?」って、質問をするんです。すると、これまで百発百中で返ってきた答えがある。それは、
「いや、全然話せない!」
……そう! みんな、英語が話せない中で生活をしているんですよね!
(わたしがお会いした数名の話ではあるけど。)
初めは、「ええ、話せないの!?」と、驚いていたんです。でも、実際に住んでみて、思うんです。「ああ、英語なくても生きていけるわ」って。
言い方を変えれば、「英語なくても、生きていけて"しまう"わ」ですかね。
よく、「留学に行ったのに、英語が話せるようにならなかった」なんて話を聞きますよね。残念ながら、これは真理でした。
実際にロンドンに住んでみて思う、「英語がなくても生きていけてしまう」理由は以下です。
一つ目は、セルフレジが発達していること。
スーパー、ドラックストアなど、とにかく多くのお店でセルフレジが発達しているんです。ファストフード店やレストランの一部では、タッチパネル注文やQRオーダーもありますね。だから店員さんと会話をせずに、買い物ができてしまうことが多いんですよね。
二つ目は、電車もタッチペイで簡単に乗れてしまうこと。
ロンドンにも、日本でいうSuicaやICOCAみたいな「オイスター」と呼ばれるカードがあります。券売機でチャージするだけで、簡単に電車に乗れる。それだけではなく、クレジットのタッチペイ決済でも乗れてしまうんです!
セルフレジ事情も相まって、買い物に出かけてから一言も話さず、帰宅するなんて日もあるほどです。
三つ目は、ボディランゲージでだいたいはなんとかなってしまうこと。
レストランやカフェに行けば、さすがに多少の会話は必要です。でも、旅行などでも経験があるかもしれませんが、指さし注文や単語だけの返答、定型文だけで、なんとかなっちゃう。聞き取れさえしなかったとしても、最終手段、笑っておけばなんとかなります。
携帯の契約や病院など、絶対に英語が必要かつ重要な局面も、もちろん存在します。そんな時は、パートナーの力を借りましょう。
そうすれば、どうでしょう。「生きていく」ということだけにフォーカスをすれば、英語なんか話せなくても、なんとかなってしまうんです。
駐妻たちは、英語を学んでいないのか?
生きてはいけますが、みんな英語の学習を諦めているわけではありません。「せっかく海外に住んでいるんだ。英語を話せるようになりたい!」という思いは、そりゃあ芽生えます。
ほとんどの方が、語学学校に通っているみたい。
フルタイムだったり、午後だけだったり、平日3日間だけだったり、はたまた家に来てもらったり。語学学校もさまざまあるようですね。自分のライフスタイルにあった場所を選び、通います。
とはいえ実際のところ、語学学校に通う一番の目的は、「友だちを作ること」なようです。海外の友だち、ほしいですよね。
本気で英語が話せるようになりたいのであれば、自分でも学習を続けるということが、やはりマストでしょう。
わたしがお会いした方ではないですが、「もう、わたし英語はいいの」と、自らが学習することをやめた方もいるんだそう。
その方にはお子さんがいて、とても幼いころに移り住んできたこともあって、子育てが大変だったんですって。自分が勉強することに時間を費やしている場合じゃない。それよりも、自分の子どもたちが英語を身につけられるように、時間を費やす方がいいだろう。
自分の英語学習は後回しにしたまま、子育てに打ち込んだんだそうです。結果、見事にお子さんはバイリンガルへと成長。素晴らしい、お母さんだ。そういう選択も、あるよね。
わたしは……
ちなみに、寺田さんは? という質問が聞こえてきたので、お答えしておきますね。いやだけど。英語は……
話されへん!!!!!
何言ってるか聞き取れなくて、毎日、泣いてる。マジで。
とはいえ、絶対に話せるようになりたいので、英語学習をがんばるまでです。渡英前からちょこちょこ勉強していたんですが…… とほほ。さらにギアを上げて、学習していこうと思っています。
「話せるようになりたい!」と、心から思う経験があったんだよな。その話は、また後日。
ほな、また。
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