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なぜあなたは「好きなこと」を仕事にできないのか

<好きなこととは?>

 前回の記事で「好きなこと」の定義を、時間を忘れて取り組むことができることと書いた。
ただ、少し足りていないので付け足そう。
”時間を忘れて取り組むことができ、その行為自体に幸せを覚えること”
それが、正確に言う「好きなこと」の定義にあたるのだと私は考えている。
 ここで重要なのは、その定義に他人は関与していないということ。
「好きなこと」というのは、一人で完結している行為で、他人がそれでどう感じるのか等は関係ないはずなのだ。
 では、「誰かのために何かをしたい」といった欲求はどうなのかというと、それは「好きなこと」とは言えないということになる。
別にそれがダメと言っているわけではないし、案外ビジネスの世界はそういったもので回っていることが多い。
ただ、他人を軸にした欲求を、自身の「好きなこと」としてしまうと、いろいろと不都合なことが起きる。
さらには無理やりそれが「好きなこと」だと信じ込もうとしてもロクなことにはならないと言いたい。

<仕事とは?>

 一方で、「仕事」とは何かというと、こちらは100%他人が関与するものだ
世の中に絶対はないというが、あえて言おう。
絶対だ!
どんなに一人で引きこもっていようとも、そこで行っていることが「仕事」である限り、必ず誰かが関与している。
なぜなら対価として、金銭なりの報酬をどこかからもらっているからだ。
もらっていないのなら、それは「仕事」ではなくて趣味という。
だから、趣味と「好きなこと」というのは非常に近い。

<だから好きなことは仕事にならない>

 ということで、ここまで書いたらもう答えは出たようなものだが、
好きなこと=他人が関与しない
仕事=他人が関与する
ということは、
好きなこと=仕事
が成り立つわけがない

だから「好きなこと」は「仕事」にならないのだ。
そして、無理やり「好きなこと」を「仕事」に繋げようとしたとき、それは「好きなこと」ではなくなっているのだ。
 例えば、あなたが絵を描くことが好きだったとしよう。
そして、絵を仕事にした場合。
重要なのはあなたが描きたい絵をかくことではない。
回りの人が描いてほしい絵をかかないといけないのだ。
だって仕事なんだから。
それで報酬をもらわないといけないのだから。
果たして、それはもう「好きなこと」をやっているといえるのだろうか。

<てか、好きなことを仕事にする必要ないよね?>

 そもそも、なぜ「好きなこと」を仕事にしようとしなければならないのか。
別に「できること」を「仕事」にして相手を喜ばせて報酬をもらう方が、ずっと効率的ではないだろうか。
そして、その報酬で「好きなこと」をした方が、ずっと楽しくいきていられるのではないだろうか。
 最近、そんな気がして仕方がないが、やはり絵が好きな人は、それを仕事にしようと躍起になっていて、なかなか伝わらないもんだ・・・これが。

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