できること、したいこと、そして好きなことはそれぞれ違うという話
今年の3月まで、働きながら大学院に通っていて感じたことがある。
「できること」と「したいこと」は違う場合が往々にしてある。
まぁ、これはよく言う話。
でも加えて「好きなこと」も違う場合が結構あるということだ。
<したいこと>
私が通っていた大学院は、ITとマネジメントどちらにも力を入れて学べる場所だった。
そんな中、大学院までいって「したいこと」は、バリバリプログラムを書いて何かを作るためのノウハウを付けることだった。
仕事をしていて、自動化できればと思う作業なんていくらでもあるし、何かを作ればそれをそのまま引き継ぐことも容易。
院行く時間あるなら実際作れよって話もあるかもしれないけど、たまたま援助を受けられる話があるなどもあって、それなら通ってみるかとなった。
仕事はIT全く関係ないので、人脈ができるのも利点だった。
<できること>
しかし、実際授業を受けてみると、明らかにマネジメントの方の成績が良い。
マネジメントの授業を受ければ、その単位はほぼ間違いなく取れる。
さらに大して労することなく優秀な成績を修めることもできていた。
そう、マネジメントは「できること」だったのだ。
最終的に、卒業時の単位が危なかったので、後半はマネジメントの授業ばかりになっていたのはここだけの話だ。
<そして好きなことは・・・>
そして、「できること」であったマネジメントは、はっきり言って「好きなこと」ではない。
これは誓っていえる。
まして人をマネジメントするとか、面倒なことこの上ない。
でも、仕事をするうえで必要だから勉強したし、努力したし、そして特性にあっていたんだなと振り返ったら思う。
さらに、「したいこと」と思っていたITエンジニア系の作業も、「好きなこと」ではないということを痛感させられた。
苦手だろうがなんだろうが、時間を忘れて取り組むことができる。
それが私が思う「好きなこと」の定義だ。
しかし、プログラムを書いて何かを作り上げるということは、正直しんどい作業だった。
時間を忘れてのめりこむなんて、到底できなかった。
プログラムを書いて何かを作り上げたいというのは、本当に心から思う「したいこと」だ。
それについて、嘘偽りはない。
でも、「好きなこと」ではない。
それが分かった瞬間だった。
「できること」、「したいこと」、そして「好きなこと」。
それぞれを自分の中で理解し、どのように人生の中で分配していくのか、改めて考えないといけないと思う今日この頃である。
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