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家で作った冷茶を夫が飲まなかった理由

 アメリカ人の夫はコーラやマウンテンデューなどのソーダが好きでゼロカロリーじゃない普通のソーダを以前はよく飲んでいた。

 身体に悪いからやめてほしいなあと思っていたら、ある時期から無糖のアイスティーを飲むようになった。週末一緒に食品の買いものに行く時に彼が自分で選んでカートに入れる。アメリカなので一本の容量も大きい。1ガロン(4リットル弱)の取手付きのポリ容器入りで運ぶのも重い。

 プレーンなアイスティーなら家で作れば値段も安いしゴミも出ないのにと思ってクォートサイズのメイソンジャー(保存瓶)に作って冷蔵庫に置いてみたけれど、何度言っても夫は手をつけなかった。

 家で作ったお茶と市販のアイスティーでは味が違うのかな、私が作ると日本風の味になってしまうのかしら、甘いソーダを我慢しているのだからお茶くらい本人が好きなのを買えばいいかとも思いそのまま1、2年過ぎたが、あるとき、味の問題ではないことに気づいた。なぜなら、私が淹れたお茶でもグラスにいれて出されれば文句も言わずに飲んでいるから。

 え?もしかしたら買ってくる冷茶の容器は持ち易いよう取手がついていてキャップを押し上げるだけだけど、メイソンジャーは手で蓋を回して開ける必要があるからなの?そんなに手間ってほどのことじゃ無いでしょ?うーん、でも彼なら本人が無意識のうちに面倒を避けていることあり得る。

 私は米国アマゾンでメイソンジャー用の注ぎ口のついた取っ手というものを見つけた。

広口のメイソンジャーの持ち手

 頑丈な作りで、ハーフガロン(2リットル弱)のメイソンジャーまでなら持ち運び可能とある。私はこの持ち手付きの瓶で冷茶を勧めてみた。ビンゴ!その日から夫は何事もなかったかのように家で淹れたお茶を飲んでいる。先日は、「いつも空になったらお茶を補充してくれてありがとう。」とまで言われた。

 お茶の色がカラフルなほうが嬉しいかな、ベリー入りとかどうかしら、と不織布のお茶パックにハイビスカスティーやらいろいろなお茶をブレンドして冷茶を仕込んでいるけれど、夫は味や色の違いには気づいていないかもしれない。

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