瀬尾まいこさん『天国はまだ遠く』を読んで
瀬尾まいこさん2冊目。
自然体で、ふっと身体に染み込むように読める文体が素敵です。
若者の挫折と再生というテーマはよくあって、再生するためには何が必要なのか描かれることが多い気がする。
『天国はまだ遠く』で描かれたものを私なりに解釈すると…なんなんでしょうね?
自分を見つめ直す時間
忙しさから逃れる時間と場所
温かい人情
適度な無関心
自分よりも遥かに大きいと感じる自然
魅力的な描写が多くて、でもこれが決め手というものもなくて、だけれどもそれが人生なんだろうな
死ぬのを覚悟して薬を飲んだことよりも、これから生きることを覚悟して電車に乗り込んだことの方がもしかしたら辛いことなのかもしれない。
でも、後者の方が、前向きで明るくて図太い。
私も、前向きで明るく図太く生きていきたいな。
もうそんな風に生きていると思うけど。
余談ですが、この本が好きな人は
村山由佳さんの『すべての雲は銀の・・・』を読んでみてください。
同じ若者再生物語で、私の中の最高の一冊です。
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