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季節は変わってしまった。幼い頃コースには食っても食っても消えぬほどの雪があった近所のスキー場は、積雪が5センチ。それでも正月ぐらい過ごせば冬って感じがするだろうと思っていたがそうではないらしい。結局の所東京で見た紅葉の方が現実感を伴っていたのだろう。地元で蟹を食べるより、スキーをするより、バイト終わりに銀杏が降る季節に12月は変わった。しまいには雨が降った。人が変遷を続ける毎日に世界は置いていかれたのだろうか。少しづつ色合いは変わっていく。春を急ぐ必要性もそのうちなくなってしまうだろう。意識して変える日々はふとした気づきと友達のちょっとした言葉で崩れ去る。人工雪が一晩で溶けるような感じ。なんのけなしに過ごしているペースは世界と同じ歩調に近づいていく。雨が冬に降る世界だ。雪も少しづつしか積もらない。こたつをつけて窓から手だけ出して雨を感じるのがちょうどいい。
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