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メイド・イン・ジャパンのエキサイティングなバレーボール空間(ネーションズリーグ2022)

(写真FIVB)

 世界の強豪16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグ。男子日本代表は、東京2020オリンピックでは29年ぶりに決勝トーナメント進出を果たし、その躍進を見事にマネジメントした中垣内監督から引き継いだ、フィリップ・ブランが新監督に就任。史上初のファイナルラウンド進出を果たしました。2024年のパリ五輪出場へ向けても世界ランキングが重要となることから、今大会で少しでも世界ランキングを上げておきたい日本にとっても、また一つ成果を挙げたことになります。

 今年のバレーボール・ネーションズリーグの男子は、7月5日(火)から10日(日)までは、日本で開催。丸善インテックアリーナ大阪(大阪市港区)において「FIVBバレーボールネーションズリーグ2022 予選ラウンド第3週大阪大会」として、日本のファンが世界の今のトップレベルのバレーボールを楽しめる素晴らしい機会となりました。

 バレーボール男子代表の活躍は、競技結果においても、そして世界の代表チームと対等に渡り合う姿にも、そしてプレーの迫力やクオリティの高さにも、私たち観る者に多くの喜びと興奮をもたらしました。

 しかし、今回注目し、みなさんにご紹介したいのは、そんなネーションズリーグを陰で支え盛り上げてくれる人々についてです。
 今回の「FIVBバレーボールネーションズリーグ2022 予選ラウンド第3週大阪大会」において、日本の会場でバレーボールを大いに盛り上げ、来場者だけでなく画面越しにバレーボールを楽しむ視聴者にも、熱気と楽しさを演出し提供してくださった、会場MCや演出を担当された方々の熱意と声をいただくことができました。

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 今回、お話を直接うかがい、バレーボールを語り合う中で、日本にはバレーボールの可能性がまだまだ眠っており、伸びしろしかない、そして世界屈指の「バレー熱のある国」、「ハイキュー!!の国」として、日本のバレーボールの未来が楽しみでしかないということを感じることができたので、みなさんにもシェアしてもらいたかったのです。

VNL大阪大会での具体的な取組、チャレンジしたこと。

 お客さんにお客さんに【バレーボールを楽しんでもらう】事を意識して臨みました。
 具体的には日本以外のチームデータや選手の魅力を伝えたり、目が行きにくいリベロやセッターの素晴らしいプレーをピックアップして伝える事をしました。
 もう一つはこの大会だけではありませんが初めてバレーボールを生観戦する方に楽しんで頂けるように意識しました。

 VNLは演出面でFIVBやVolleyball Worldが目指す形(照明・音響含め)があり、それをベースとしながらも日本らしい盛り上げ方を模索し、スポーツ(バレーボール)本来の楽しさや迫力を伝えられるよう演出チームで期間中、思考錯誤しながら日々アップデート、チャレンジ。コロナ禍の中、声援を出せない環境でしたが、現在のベストに近い盛り上げ方を実践できたのでは?と思います。

日本での開催、大阪大会での「成果・成功・収穫」とは?

 お客さんからSNSやDMを沢山頂きました。
その中で一番多かった意見が【どの国も隔てなく応援してくれてよかった】というものでした。
 海外勢同士の戦いではもとより、日本代表戦でも相手チームの素晴らしいプレーには拍手を贈り賞賛する。
 世界最高峰のバレーボールを純粋に楽しんで頂けたと思います。
 今までの“日本寄りの応援“が無くてもこれだけ盛り上がって楽しんで頂けた事は大きな収穫でした。
 また最終戦、ブラジルに敗れはしたもののお客さんが席を立たず、選手が退場するまでずっと拍手を送っている風景は今までになく、バレーボールへの興味が年々増していることを実感しました。

 会場の雰囲気はとても素晴らしく、日本戦の盛り上がりはもちろん、海外チーム同士の対戦もしっかり盛り上げられたのではと思います。お客さんのスポーツ観戦を渇望していたエネルギーみたいなものも感じました。最後の日本ーブラジル戦で選手入場時に自然と手拍子が起こった時は本当に感動しました。MCも仰っていたように日本寄りの応援は極力無くし(最終的にはほとんど無くした)あれだけ盛り上がったのは我々のひとつの自信にもなったと思います。

今後の展望や目標

 今後はこのような素晴らしい世界大会を全国各地で開催してその魅力を伝えていきたいです。
 将来を担う学生に“この場所でバレーボールがしたい”とより思える空間を創っていきたいと思っています。
 今後、コロナに対する制限が緩和されればできることがさらに増えると思うので更なる仕掛けを考えていきたいと思います。

 この代表戦という最高峰の大会を通じ、子ども達にバレーボールって楽しい!かっこいい!やってみたい!と思う人が一人でも増えて、バレーボール界全体の底上げに繋がること、さらに多くの国際大会が開催される好循環を生み出していきたいです。

日本のバレーボール界、ファンに伝えたいこと

 今回生まれた熱や想いを絶やさずに国内リーグに活かしてほしいと思います。
 スポーツエンターテイメントを柔軟に受け入れてもらう体制を構築してほしいです。
 選手にも理解をして頂き、選手ファーストになり過ぎず、一緒にバレーボール界全体を盛り上げていきたいです。
 日本に地元のチームに世界最高峰の素晴らしい選手がいる事を誇りに思って欲しいです!
そう思える環境づくりに少しでもお力添えできるように自分も頑張ります!

 現状、関わっている人間としても日本代表とVリーグの連携はまだまだだと思います。
 国内リーグの強化が代表強化に繋がった他のスポーツを参考に、代表とVリーグが密に連携し、認知度(人気)の上昇を模索してほしいと思います。少子化や多様な選択肢がある中でどうバレーボールを選んでもらうか。協会・選手・関係者は過去に囚われず、どんどん新しい事にチャレンジしていただきたいです。
 ファンのみなさんも、どんどん新しいことをバレーボール界に投げかけて欲しいと思います。

その他感想や思いなど

 今までになく手ごたえや達成感を感じた大会でした。
 しかしまだ出来ることはあると思っています。
バレーボールがスポーツエンターテイメントの先頭を走り、他競技の手本になるように、そして、少しでも日本のバレーボール界発展の力になれるように私自身、精進して参ります!

 今回改めてスポーツの力・良さを感じた大会でした。
演出チームとしてもひとつの完成型が見えたような気がします。
今後はこのしっかりした土台をもとに、更に新しいことにチャレンジし、世界に誇るバレーボールエンタテインメントを作り上げたいと思います。

話を聞いた感想 ~ 「する・みる・ささえる」バレーボール空間の一体化

 私がバレーボールをウォッチし、追いかけ始めてから現在ににいたるまで、日本のバレーボールは世界の中での低迷期ともいえる状態が続いてきました。その中にあって、私も、多くのバレーボールファンの皆さんと同じように、いつしかまた日本のバレーボールが盛り返す時代が来ないか願い続けた人間の一人です。

 上の記事は、数年前に書いたものですが、日本のバレーボールの技術や戦術、指導方法もさることながら、「自分たちの国、日本でバレーボールを楽しみアツくなれる空間」というものが、いつか実現しないだろうかという願いも抱いていました。
 そうしているうちに、今回「FIVBバレーボールネーションズリーグ2022 予選ラウンド第3週大阪大会」では、日本の外、海外で開かれているバレーボールの大会そのものの熱気と歓喜あふれる「空間」が実現していました。そして、それを陰から演出し盛り上げていた方の思いに触れることができました。
 嬉しいもんです。私たちの国ここ日本で、日本にいる人々によって、このようなバレーボール愛のある、多くの人々に興奮と感動をもたらす空間ができあがっていました。ファン、プレーヤー、コーチ、チームスタッフ、会場スタッフ・・・立場の違いを超えた、それぞれを包み込む「バレーボール空間」にみんなが魅了されたひと時が、日本で作り出されていたのです。

 改めて、ネーションズリーグ2022大阪大会の開催に尽力されたすべての方々、そしてアツい声援を送ってくださったファンのみなさまに感謝したいです。

 素晴らしい。やっぱりバレーボールは素晴らしい。
 そして、私たちがいるのは、世界中のバレーボールファンが熱視線を注ぐ、「ハイキュー!!の国ニッポン」にいます。

 バレーボール日本代表の男子・女子ともにこれからの進化が楽しみです。そして、エンターテイメントとしてのバレーボール空間のこれからの発展、それを陰で支え盛り上げてくれる方々のご活躍も期待し、応援していきたい気持ちに駆られます。

 まだまだ、始まったばかり。この機運が、国際大会のみならず、日本国内のバレーボールリーグ「V.LEAGUE」(Vリーグ)にも広がり浸透していってもらいたいです。
 みなさんと「バレーボールで」喜びや感動をシェアできる機会を増やしていきたいものです。

 (2022年)

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