公園で感じた、娘の成長
先日、娘のぽんちゅと公園へ遊びに行ったときのこと。
砂場で遊ぼうとしたら、先に遊んでいた、ぽんちゅと同い年くらいの2、3歳の男の子におもちゃを持っていかれてしまった。
いつも、自分のものを他人に使われるのを嫌がるぽんちゅ。
どうするのかなと思いながら見ていた。
少し無言で我慢していたが、覚悟を決めたようにこう言った。
「かして…ください!」
おお!
いつもは、「〇ちゃん(本名)の!」と言ったり、持っていかれそうになったら、後ろ手で隠したりするだけなのに。
本当は、「返してください」と言うべきなんだろうけれど、それでも言えたことが立派。
このやりとりを見ていた、男の子の付き添いのおじいちゃんが、「貸してって言わないとダメだよ」と言ったのを受けて、男の子が「かして」と言ってきた。
「どうする?」とぽんちゅに聞いてみると、
「……いい」
めっちゃ小声!めっちゃしかめっ面(笑)!!
ものすごい我慢してるのがわかって、笑いそうになったけれど、グッとこらえた。
えらいぞ!えらいぞ!
その後、男の子は、しばらくぽんちゅのおもちゃで遊んだ後、おもちゃを持っておじいちゃんと砂場を出て行った。
すると、砂遊びをしていたぽんちゅが手を止めて、
「〇ちゃん、おこってるの」
と言った。
「怒ってたの?」と思わず聞き返してしまったが、自分のおもちゃを貸すのが嫌だったということを、こう表現したんだろうなと思う。
この後、男の子がおもちゃに水を入れて遊ぼうとしたので、それはさすがにやめてもらうよう向こうの保護者に伝えた。
おもちゃは、その時返してくれた。
だから、それほど長い間貸したわけではなかったのだが、面識のない子に自分のものを貸す、という娘にとって苦手なことを、自分の気持ちと葛藤しながらも「我慢する」という選択をしたんだと思う。
がんばった、がんばった!
娘の成長が、とても誇らしかった。
・・・
実は、いつも砂場でおもちゃを持っていかれそうになった時に、私はすぐに「貸してあげてね、みんなで一緒に遊ぼうね」と娘のぽんちゅに話していた。
でも今回は、ぽんちゅの判断にゆだねてみた。
それは、少し前に、noteでおぎさんの記事を読んで、ハッとさせられたから。
公園ではみんなで仲良く遊ぶもの。
それはそうなんだけど、そう言い聞かせているだけだと、ただ大人の考えを押し付けているだけにすぎない。
子どもにだって、気持ちや言い分があるはず。
おぎさんの記事で、それに気づいたのだ。
今回、娘にどうしたいか聞いて本当に良かった。
娘が、自分で考え行動を選択したから。
この数分の出来事で、娘も、ママとしての私もいい経験ができたと思う。
・・・
最後になりましたが、敬意を込めて、おぎさんの記事を貼らせていただきます。
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