昨日の喧嘩


ここには、ブログを書いていこうと思います。たまに漫画も載せます。
エッセイ路線です。よろしくお願いします。


うちの彼女が小説を書いていまして、それが中々面白くて良いんですが、
一旦スマホに打ち出したものを、改めてパソコンのワードで打ち直す作業をしているらしいんです。
ワードって、文法が間違ってたり誤字があったりすると色の付いた波線で教えてくれるんです。本当便利な世の中ですよ。編集作業も今やAIの時代ですよ。
それで、作業中退屈だからその間だけ電話しようってんで小一時間電話してたわけです。


事件はその時に起きた。

基本打ち直す作業だけなので、彼女も無言で作業してるわけで、そうなると僕も退屈なわけです。それで、暇つぶしに適当なニュースサイトなんか見てたんですが、
サッポロ黒ラベルの冬の新商品が出る、みたいなニュースで、
350ml缶って書いてあったんですよ。
「。。。350ml缶ってどのくらいだ??」
と疑問がつい口をついて出てしまいました。
いつもの独り言感覚です。
「え、何が?」
電話の向こうの彼女が返事をする。

…しまった電話してること忘れていた。
んでよりにもよって拾いやがった。
僕は今部屋に1人でいる感覚だったので
「…え??なにがって?」
とびっくりしてしまい、脳がストップしてしまいました。
急に現実に戻されたわけで、会話する脳に切り替えなくてはと。
今まで小川のせせらぎのようだった僕の思考は急に濁流が押し寄せてきました。
しかしそんな急に濁流が来たから思考のダムがもう大決壊ですよ!!




「。。。」
って黙っちゃったんですよ。はい悪手。

「いやだから、350ml缶っていうからさ」
質問をし直す彼女。
いやもう気にしないでほしい、小説の妨げになって申し訳ないの一心で、

「…大きさがね、どの大きさっていうのでちょっとよくわかんなくて…」
頭が回らず答えられる範囲で正直に言ってやりました。


「あー、普通のロングじゃないビール缶サイズだよ」
「あ、なーるほど」
ちゃんと答えてくれましたよ。超優しいじゃないですか。



ていうかよく考えりゃそうなんです。


だってビールの記事なんだから大きさはビール缶に決まってるんですよ!!
350mlっていう形式だけに囚われちゃった僕が悪いんです!!

だって家の感覚なんだもん!!!!ていうかここ家だし!!!


何はともあれこれで事なきを得た…はずでした。




「で、なんでそんなの気になったの?」


こんのアマ秘孔突いてきやがった!!!
ほっとけよお前は小説書いてんだから!!


こーんなくそほどしょうもない、ミジンコみたいな話題に食いつかなくていいから!!
そっちの小説がゾウならこっちはミジンコですよ!!

で、ここで僕の悪い癖が出ます。

僕は、僕が面白いと思うこと以外話したくないんです。
話を聞いてもらうからには何か面白がってほしいんです。
自分の中で熟成させてから話すんです。
もちろん向こうがしょうもない話をする分には喜んで聞くんですが、こっちがしょうもない話するくらいなら黙って熟成させる、という面倒な性格をしているのです。
お客さんまだ生焼けなんで!!少々待ってほしいんですが!!っていう。



さてここで僕の選択肢は二つです。

⑴僕の中でサッポロ黒ラベルがめっちゃ面白い事だと思い込む。
。。。そんな急には無理だ!!俺麒麟派だし!!敵側に寝返っちゃうなんて!!処される処される!!

⑵嘘をついて違う話題にすり替える

つまり350ml缶を用いたなにか面白い話題を探せば良いんだ。
よしこれでいこう。
その場で組み立てねば。

えーとえーと、350ml、長さで言ったらどれくらいかな、トイレットペーパーと同じくらいだよな。
そういえば、この前成人男性のイチモツの平均サイズはトイレットペーパーの芯で、「平均でそれはでけぇよなぁ」って話したよな!!
これイチモツの長さの話に持ってけるじゃ…

「え、なに、もしかして下ネタ?」
「っ」





遅かったーーー取られちゃった俺のちんちん!!!


そのカルタ俺が先に見つけてたんだぞ!!!


審判本当なんです。
俺の特許だぞそのちんちんは!!
う〜、しかし取られたら仕方ない他を。。。

。。。


だめだ思いつかない!!!


「…え、なんで言わないの?そんなやましいの?」

ぎゃーーあらぬ誤解!!


まずいまずいどうしよう、でも時間が経つほどにどんどん言えなくなる、だってサッポロだよ!?くそつまんねぇじゃんか!!

(サッポロの関係者各位の皆様申し訳ありませんでした。)


「え、そういうのいいから。早く言えよ」
うわぁもおイライラしちゃってんじゃんもう!!俺の馬鹿!!


「おい。言えっつってんだろ。吐け。」

俺なんでいつのまにか尋問されてんだよ!!
しかしもう刑事さん僕は限界です。御国のお袋が泣いています。





「…すみません、サッポロの新商品で…」
「は?」
「サッポロの新商品の記事を…読んでたもので…」

恥ずかしい。こんだけ引っ張っといてオチのない話をしてしまう屈辱。



「……なんでそんなんすぐ言わねえの、うっざ」


ですよねーーーー!!ど正論!!!


でももうどんどん言えなくなっちゃうの!!僕の悪い癖なの!!
親父との喧嘩もっぱらこれ原因ですから。
いやー家の中でテンパったテンパった。
でもね、怖いと思われた方多いと思いますが、
こんなしょうもない話にも付き合ってくれるんだから良い彼女ですよ。感謝してます。。

ちなみに彼女の小説はとっくに完成していました。


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