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オスグッドは安静だけじゃ足りない!-大事なことは鍛えて治すということ -

オスグッドになる選手の身体機能面の特徴

自分はジュニアユース世代のサッカーチームでフィジカルコーチ兼トレーナーとしてトレーニング指導や治療も行っていますが、オスグッドによる膝の痛みを訴える選手のカラダの特徴は共通しているところが多々あります。

以前のnoteではオスグッドにつながるカラダの硬さについて指摘しました。

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オスグッドになる選手はカラダの硬さだけでなく、筋力も共通して弱くなっているところが多々あると感じています。

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以前にもお話ししたように、オスグッドで重要なことは動作中の重心移動をいかにコントロールできるかです。

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カラダの柔軟性だけでなく、この重心移動をうまく制御することができるチカラをつけることで、局所に負担をかけず、円滑に動くことができます。

だからこそ、カラダを支えるための力を鍛える必要があるんです。

このあとは、カラダを支えるために必要な筋肉のトレーニングについて、動画を中心にご紹介します。

足首本来の機能

足首本来の機能は図のようなものになります。

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しかし、捻挫を繰り返していたり捻挫を放置して、完治せずに復帰している場合これらの機能が著しく低下します。

そのような状態でプレーすると足首にかかる負担を支えきれず、膝へ負担が増大します。

オスグッドに限らず言えることですが、膝に痛みを抱える選手の大半はこの足首に問題があります。

中でも、ふくらはぎの筋肉や足の指周りの筋肉の働きが重要で、足首に問題を抱えている選手はこれらの筋肉に力が入りにくくなります。

-レベル別ふくらはぎトレーニング

ふくらはぎのトレーニングでは、どのレベルでも共通の注意点があります。

☆注意点☆
✔︎親指の付け根と小指の付け根に均等に体重をかけながらかかとを持ち上げましょう。
✔︎ふくらはぎに疲労感が出るように意識しながら行いましょう。
✔︎足の指が曲がらないように注意しましょう。

Lv.1|Sitting Calf-raise

Lv.2|Split Calf-raise

Lv.3|Squat Calf-raise


-レベル別足指トレーニング

足指のトレーニングにおいても、共通の注意点があります。

☆注意点☆
✔︎親指・小指・かかとが浮かないように注意しながら行いましょう
✔︎脚を開くときは最大限開きましょう。

Lv.1|タオルギャザー

指を握ってから一度しっかりと指を開いてから再度、タオルを握るようにしましょう。

Lv.2|Short Foot-ex

このトレーニングでは、指先を曲げずに土踏まずに力を入れるように意識しましょう。

慣れない方は、親指以外の指を開くようにしながら力を入れていきましょう。

土踏まずが上に持ち上がるような動きができればしっかりと行えている証拠です!


股関節の機能

股関節は足関節と共同し、動作中の体のバランスをコントロールしてくれます。

しかし、ここが硬くなったり力が入りにくくなると姿勢が崩れたり、無理にカラダを支えようとするため、近くにある関節(ひざや腰)に負担がかかります。

とくにオスグッドになる選手は、股関節を曲げ伸ばしすることができず、猫背になったり膝だけが前に出たりと股関節の硬さにより膝への負担が増大します。

股関節の特性上、ただストレッチだけを行うのではなく、筋肉でしっかりと股関節をコントロールできるように鍛える必要があります。

レベル別股関節トレーニング

Lv.1|ロックバック


Lv.2|クラムシェル


Lv.3|hip lift


まとめ

オスグッドなどの痛みに対しての治療は<安静>が第一に取られると思います。

痛みを取る上で安静を第一に行うことは、非常に重要なことです。

しかし、それだけの処置で痛みが取れたからすぐに復帰!となると、オスグッドにつながる原因を解決したわけでないため、再度痛めることが多々あります。

そのため、安静にしながらもまた痛くならないよう今までの体の使い方の癖を直すトレーニングが必要となります。

今回のnoteがオスグッドの痛みに悩む選手や親御さんの一助なれれば幸いです。

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