ぶんぶん微分積分(5)
こんにちは、俺です。文くんです。
せっかく数字でシミュレーションできたのに、やらなくてもわかってたはずなのに、納得したくて実際に手を動かしてしまうタイプの俺です。満足したからいいんです。でも、さすがにmmはやりません。
「まずはプラス方向だけ作ってみようか」
「そうだね。x=yって動かせばいいかな」
プログラムが動きだすきっかけ、つまりイベントは「緑の旗が押されたとき」でいいだろう。画面の右端まで動かすように、x座標とy座標を一緒にするなら、こうかな。
「あ・・・先に上にぶっついちゃうんだ」
「この後いろんなグラフをつくるから、or条件でy軸の設定もした方がいいね」
「ああ、『または』のブロックでつなぐんだね。y軸はマックスで180だから・・・」
「よし、いい感じに止まった」
「いいね。今度はマイナス方向にも描きたいな」
「じゃ、まずは座標(0,0)の画面真ん中に戻さないとね」
俺はここまでつないだブロックの下に、座標を戻すためのブロックを組んだ。再びペンを下して、「まで繰り返す」のブロックを複製してから、xをマイナス方向にするために(〇+1)のブロックを(〇-1)に付け替える。
画面の端っこの座標を不等号(<>)を反対にして、値をマイナスに変えるのも忘れないようにしないと。
「・・・よし、できたよ」
「いいね!じゃ、この完成したグラフは何次元のグラフ?」
「え・・・?これはy=xだから、文字が1個で1次元のグラフ、だよね」
「そうそう、大丈夫そうだね。じゃ、次は0次元のグラフ描く?それとも2次元のグラフ描く?」
「そうだなあ・・・」
新しいプロジェクトを作るために、マウスを画面左上の「ファイル」に重ねたところでふと考える。
「このプロジェクトの中で条件分岐させて作った方が良くない?」
「それはいい考えだね。最初に入力してもらおう」
「そうすると『調べる』カテゴリのブロックを使って、答えをグラフの描画に使えばいいね・・・って、あれ、意外と修正する箇所が多いな」
「そうだね。これは1次関数の描画に特化した書き方になっちゃってるものね。0次元にするには、どうしたらいいかな?」
「x座標はこのままでいいだろ・・・y座標を変化させるのに『答え』(プログラムを動かす時に入力した値)をかければいいのかな?」
「うんうん、0だと水平線見えた。1だとちゃんと斜め上に行くよ」
「でも、これだと『2』入れるとx²(エックスの2乗)じゃなくて2x(2エックス)になっちゃうね」
「斜めが急になるだけだね。今回描きたいのは、2かけるxじゃなくて、xかけるxだもんなあ」
ここまでは「0をかける」と「1をかける」でいけたけど、次は2をかけたいわけじゃない。演算ブロックの中を探したけれど、累乗を計算するブロックはみつからなかった。
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