スーツの襟にあるボタン穴の意味とは?


今晩は、テオリア代表 鈴木優です‼︎

本日はお客様より
"スーツの襟にあるボタンの穴"
について質問がありましたので
お応えします😌✨

ジャケット(スーツ)の左ラペル(襟)にボタン穴を「フラワーホール(flower hole)」と言います‼︎

では、フラワーホールは一体
どんな由来で何のために存在
したのでしょうか🧐


【由来1 】
フラワーホール(flower hole)は
直訳すると「花の穴」です。
結婚式で新郎が着るスーツやタキシードの襟部分に、花を飾っている姿を見たことがあると思います。あの花はこのフラワーホールに挿しています🤵‼︎

当時のイギリス皇太子エドワード8世
(1894年-1972年)がフラワーホールに花を挿したことが始まりという説もありますが、実際は19世紀から貴族の間でフラワーホールに花を挿してパーティーに出席する嗜みが流行っていたようです‼︎

また、このころからラペル裏に花の茎を通す「フラワーループ(flower loop)」という糸が付けられるようになりました。今でもスーツをカスタムメイド(オーダー)するとフラワーループを付けてくれる仕立て屋もあります✨

ちなみに、花は招待をするホスト側が、出席者(ゲスト)に"感謝の気持ち"を表すために飾るものなので、出席者は花を挿しません‼️

【由来2】
風よけの第一ボタンの名残では
花を挿すためにわざわざジャケットに
フラワーホールを付けたかというとそうではありません‼︎もともとフラワーホールは
ジャケットの第一ボタンの名残として残っていたものです😌✨

以前にお話した通り、スーツの起源はフロックコートであり、遡ると軍服や騎士のゴルジェになります。当時は戦争になると、軍人は軍服を着て馬に乗っていましたが、襟は首元を守るだけでなく防寒対策として襟高な様相でした‼︎つまり、現在のコートのように襟を立ててボタンで留めていたものが、テーラードカラーを用いたジャケットの形になり、その際にボタンホールだけが残ったものなんです🤵‼︎


【現在のフラワーホールの役割】

【役割1】
社章を付ける‼︎現在最もフラワーホールが使われているのは、社章などのバッジを取り付けるためでしょう‼︎
社章の留め具はネジ式、または針式が多いため、フラワーホールを使えば、スーツを傷つけることなく見やすい位置に社章を留めることができます😌✨

【役割2】
Vゾーン周辺を飾るため‼️
ジャケットの襟周り、シャツの襟、ネクタイなどジャケットスタイルで最も目立つVゾーンを華やかにするために、フラワーホールに彩りを加えることがあります‼︎

フラワーホールを飾る方法は以下のようにいくつかありますが、それぞれ詳細はまた別途お話します。ただし、これらはあくまでも飾りのため、結婚式やパーティーなどふさわしい場所でのみ使うようにしましょう。もちろん、ある程度のマナーもあります‼︎

ラペルピン(タックピン)
ブートニエール(メンズブローチ)
生花or造花(これは前述の通り)

【役割3】
フラワーホール自体が飾り‼️
フラワーホールは、それ自体がスーツに馴染んで飾りの役割を果たしています。そのため、一般的なジャケットにフラワーホールがないと、少し寂しい印象になってしまいます

フラワーホールの有無カジュアルジャケット(スポーツジャケット)にはフラワーホールがない場合がありますが、スーツジャケットよりも素材の存在感があったり、変形ラペルやポケットの仕様など、初めからカジュアルダウンされたディテールを持っています✨

また、そもそもカジュアルジャケットとスーツとの着こなしには違いがあります‼︎そのため、カジュアルジャケットにフラワーホールがなくても違和感はありません‼︎
逆に言うと、シンプルなスーツほど顔の近くのディテールは存在感が大きくなります。

オーダースーツの場合、フラワーホールの色を変えて楽しむ方も多いですがネクタイの色との相性やVゾーンの色のバランス等のことも考慮することをオススメします😌✨

最後まで読んで頂きありがとうございます😊
オーダースーツを作るだけでなく
その歴史まで知ると色々面白いことが
沢山あるので1人でも多くの方が関心
持って頂けると嬉しいです🤵‼︎


🤵🏼テオリア株式会社
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